国政報告(第233号)

 通常国会も会期末の6月22日(日)まであと一カ月となりました。衆議院側では、内閣提出案件の審議の目途が立ってきた委員会も出てきていて、内閣委員会も現在審議中の独立行政法人通則法の一部改正案の後は、内閣提出案件が1本残るのみです。今週は20日(火)、22日(木)と本会議があり、教育委員会や電力事業の制度を改革する法案を可決、参議院に送られました。一方、参議院の審議は大詰めを迎えており、与党国対関係者も気の抜けない毎日となっています。21日(水)には、参議院本会議の議場配布資料に政府事務方のミスがあり、議事が紛糾したまま散会する事態となりました。ここから先は1日たりとも審議を無駄にできない局面で、緊張感を持続させる踏ん張りどころです。

  先週末の17日(土)、18日(日)と地元6市の市会議員の皆さんの集まり(慶政会)経済界等支援者の皆さんの集まり(慶友会)が二晩続きで開かれ、この間の国政の動き、当面する課題等、報告する機会を頂戴しました。概ね、この場で毎週綴っている事柄をまとめてお話しした所ですが、選挙区内の国の事業では、庄川河口部の新庄川橋(国道415号)の万葉線橋脚と一括しての架け替え、倶利伽羅トンネル(国道8号)の新規開削、砺波東バイパス(国道359号)、利賀ダム関連工事(連絡道路)及び能越自動車道氷見南インター新設工事の進捗等を指摘しました。いわば、「ポスト新幹線」の立場で、地域の交通体系の不十分な箇所に今しばらく注力する必要があると考えます。また、能越道小矢部砺波JCT・高岡IC間の無料化、高岡駅での氷見線・城端線の直通化等、注力すべき課題も残っています。県・6市の当局・議会の皆さんとも連携して地域の発展のためにも頑張ります。

  20日の夜は、野上副大臣・堂故先生とともに、3人揃って高岡商工会議所議員有志の皆さんと東京で親睦を深め、22日の朝には、党本部でTPP対策委員会に臨みました。甘利大臣と西川議員から、週初にシンガポールで開催された閣僚級交渉の結果報告がありました。4月の日米首脳会談等、日米間の個別交渉の成果を関係12カ国で共有した上、難航している物品市場アクセス(関税)と知的財産権、国有企業、環境の3分野について交渉を加速化するよう、各国の足並みを揃えたとの事。米国とは、来週、交渉次席の大江・カトラー間の協議を再開する由、農産物5品目を中心に、我が国の国益を守りつつ、ギリギリの交渉が続きそうです。

 以前から度々述べてきた、TPP、原発再稼働、沖縄辺野古基地の建設という当面する3課題の解決を目指す一方、安全保障上の諸問題にも道筋をつけて向き合わなければなりません。通常国会での法案成立率も一定の水準を超える状況である一方、第二次安倍内閣は国政の重要局面にさしかかりつつある現状です。6月には、昨年同時期に策定した「日本再興戦略」の見直し・施策追加が予定されており、法人税の実効税率の引き下げも、見合いの財源確保の前提で、関係議員が強く希望しています。党税調もここしばらく、重要な局面を迎えています。

 来週も、参議院を主に、審議の大詰め状態が続きます。また報告します。

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