国政報告(第138号)
2012年5月25日(金)
今週は、23日(水)にいつもお世話になっている赤澤亮正議員の提案で、鳥取県米子市議会の会派・蒼生会所属議員の皆さんが富山県のLRTを視察に見えました。幸い、国会の日程も空いていたので、赤澤議員とともに半日の行程で高岡へ行き、高橋市長の表敬、万葉線の試乗、地元の県議・市議の皆さんとの交流会への出席がかないました。同じ日本海側の都市で、対岸に向けて開かれた港湾を持ち、漁獲高も多いなど、共通の特性もあり、地域間交流のきっかけになれば、と思います。今回の視察は、赤澤議員が座長、私が事務局長を務める党の「地方都市再生研究会」で、関西大学の宇都宮浄人教授にLRTを生かしたまちづくりについてお話頂いたことがきっかけで実現した点、嬉しい出来事でした。
24日(木)には、精力的な審議が続く社会保障・税特別委員会で30分間の質問に立ちました。テレビ中継ではないものの、私にとっては初めての総理出席の質疑となり、普段、質問主意書で尋ねている国の運営方針を直接質すことができる機会でした。冒頭の万葉集は、野田総理のお父様が富山市八尾出身なので、「奥山の 八峯(やつお)の椿 つばらかに 今日は暮らさね ますらおのとも」(巻19:4,152番)と、大伴家持卿が越中で詠んだ歌を選びました。八峯は「峯が連なっている」ことを指すようですが、八尾を想わせる風景でもあります。「つばらかに」は、くつろいで、という意味で、胸襟を開いてという想いを込めました。
まずは、この報告でも綴っている「志と覚悟と段取り」の話からです。国会の会期が後4週間、土・日を除いて正味20日間です。今国会冒頭に内閣が提出を予定した案件は、予算はもとより、法律が104本、条約が11件でした。現状、審議を終えて成立したのは23本、社会保障・税特別委で審議中のものが7本です。総理として、他の法案の成立について「段取り」をどう考えているのかを聞きました。総理も、会期末が迫っている中、消費税以外の案件についても成立を期さなければならない認識を示し、与党執行部に要請するとの答弁でした。会期延長は避けられない情勢です。
TPP参加に向けた米国との協議については、最近、「自動車・保険・牛肉」の3つが焦点となっていることについて、4月30日のオバマ大統領との会談の模様を尋ねました。総理からは、大統領が自動車に触れたのは今回が初めてで、順番も最初だったこと、米政府から具体的な要求は無いものの、事務レベルで「アイデアの交換」を行っているとの答えでした。つまりは、TPP参加を巡って、従来の日米間の通商問題を持ち出されている訳です。昨年のAPEC以前の国内の議論では想定されなかった分野で譲歩を迫られているとすれば、経済戦略としては失敗ではないかと思います。
このほか、新たにマニフェストを作る際には、「埋蔵金頼み」はやめて、消費税を柱に据えること、経済成長には電力の供給確保が重要であり、夏場の仕事や暮らしの「予見可能性」の観点からも、大飯原発の再稼働について、近く決断する旨の答弁を得ました。自分なりに充実した30分間にすることができ、達成感もありましたが、引き続きこの国の前途を見据えて自分の立場での国会活動を進めて行きたいと想いを新たにしています。