たちばな慶一郎 過去の国政報告

国政報告(第164号)

2012年12月28日(金)

 今週は25日(火)のお昼から、強風の影響もあって米原経由で上京し、26日(水)からの特別国会に臨みました。総選挙の結果与野党の議席数が大きく入れ替わり、前回は119議席だった自由民主党は、今回は294議席中119議席を新人が占めました。今まで最前列だった私の議席も今回は与党側の中段となり、目に映る議定の風景も様変わりしました。

 初日は恒例の国会正面玄関からの登院となり、国会職員の方が当選証書を確認した上で、新しい議員バッチを頂戴しました。3年3か月前の初登院を思い出し、快晴の東京の冬空の下、新鮮な気持ちになりました。首班指名では、波乱もなく安倍総裁が選出され、即日、第2次安倍内閣が発足しました。そして、本日、27日(木)、臨時閣議の議を経て総務大臣政務官を命じられることとなりました。

 同期の4人のうち、小泉議員は参議院選挙に向けて党青年局長を続投することとなり、残る3人は、伊東議員が財務、齋藤議員が環境の政務官に揃って任命されました。総務省は、新藤義孝大臣の下、坂本哲志・柴山昌彦両副大臣、北村茂男・片山さつき・橘の三政務官の布陣となりました。

 午後8時半、総理官邸4階での安倍総理からの辞令交付、官邸階段での記念撮影、政務官会議と一連の行事を終えて、総務省に初登庁し、三政務官同席での記者会見に臨みました。あっという間の一連の出来事を思い起こしてこの報告を綴っているところです。

 総務省は所管事項が広範囲にわたる役所ですが、新藤大臣から私が命じられた担務は、情報通信・放送・郵政と、昔の郵政省の所管分野です。北村政務官が旧自治省、片山政務官が旧総務庁の分野を担当します。私の分野は、今や現代社会・経済の基盤となったICTネットワークの開発、充実、地上デジタル波時代を迎えたテレビ放送の新展開、そして、一日も早い郵政事業の経営安定化と、難題の中にも将来に向けての夢がある分野です。限られた任期と自分自身の能力の制約下ですが、先人の皆さんのご苦労を引き継ぎ、少しでも前進させた形で次の方にバトンタッチできるよう、努力していきます。

 安倍総理からは、東日本大震災からの復興はもとより、経済の成長、日米を基軸に国益を維持・向上させる外交の復元、教育の再生、国土の強靭化等、具体的な国の政策の基本方針が示され、各政務官が自らの持ち場で、その具現化に向けて対処していくことになります。私自身も、正月早々に編成される補正予算や新年度予算への対応から始まって、所管分野の課題の把握と解決に努めていくことになります。また、前政権下で問題となった「政治主導の在り方」についても、市役所での経験も活かし、自分なりのスタイルを確立しなければなりません。新年第二週からは、総務政務官としての自分の歩みを報告していきます。皆様にも良いお年をお迎え下さい。

国政報告(第163号)

2012年12月21日(金)

 12月16日(日)の総選挙を終え、国政報告を再開できることとなりました。今度は与党の一員として、我が国が直面する課題に取り組み、日本という「土台」をしっかりさせて、その上に選挙区である富山県西部をはじめ、地方が津々浦々まで元気になる多彩な国づくりを進めるという公約の実現に努める決意です。

 今週は地元の挨拶回りも早々に、19日(水)の県庁での当選証書授与式を済ませ、一ヶ月ぶりに上京しました。衆議院480議席のうち、半数が入れ替わる選挙結果だったので、議員会館も宿舎も至る所で引越し作業中です。特別国会は来週26日(火)に召集の予定なので、新旧議員の入れ替えは急ピッチで進みます。新しい体制の下で、自分が何を担当するかはまだわかりません。ただ、国政とすれば、総選挙で生じた空白を埋め、正月の通常国会に向け、予算を始め内閣提出案件を早急に固めなければなりません。

 前号までの野田内閣の歩みを振り返れば、社会保障・税一体改革の実現についての「志と覚悟」はあったが、その「段取り」はうまく組めませんでした。究極は、9月の民主党代表選に再出馬され、今後の政権運営の目標が曖昧なまま、臨時国会の召集を遅らせ、年内ギリギリの解散時期を選択し、国民の厳しい審判の末、60議席も下回る大敗を喫しました。3年前に野党に転じた私たちですら、119議席は確保していたことからすると、民主党は誠に厳しい現状に置かれています。結果論で言えば、解散を先延ばししても事態は決して好転せず、むしろ悪化すること、政権運営が拙ければ、厳しい審判を受けること、という3年前に自由民主党が味わった事態が、より強烈に民主党を直撃したと言えます。

 では、この秋以来の国政の空白をどのように埋め、日本が直面する課題に取り組んでいくのか、私たち与党も緊張感を持って臨まなければなりません。まずは、補正予算と新年度予算を組むことです。停滞気味となっている景気を底支えする補正予算、そして経済成長を取り戻すための本予算を連続して1月中旬までに編成しないと通常国会に支障を来すことになります。26日の首班指名、組閣を経て、お正月休みを返上して各省庁の体制を整え、予算編成と税制改正に取り組まなければなりません。「段取り」が組めなかった前政権の轍を踏むことなく、着実に仕事を進め、国会審議に備えなければなりません。

 外交についても、再選された米国のオバマ大統領を始め、中国の習主席、韓国の朴大統領とも首脳外交を展開し、劣化している対外関係を再構築しなければなりません。まずは、トップレベルの人間関係の構築から始めるべきと思います。

 来年夏の参議院選挙まで後7か月、まずはこの間、与党として3年間の反省をどう生かしていくか、来週からいよいよスタートです。私も頑張って行きます。

ページトップへ戻る △