国政報告(第182号)

 在京当番明けのゴールデン・ウィーク後半は、5日(日)に城端で曳山祭の庵唄を聴き、6日(月)は万葉線のドラえもん電車の乗客10万人達成のセレモニーに出席して7日(火)から再び東京での活動に戻りました。

 衆議院では内閣提出の法案審議が着実に進み、新たに災害対策基本法と厚生年金法の改正案も本会議で審議入りとなりました。参議院では川口環境委員長の中国出張一日延長に係る解任決議が可決されたのは残念でしたが、新年度予算案の審議は大詰めを迎え、9日(木)には総務委員会の委嘱審査で前任政務官を務められた森田議員の質問に答弁させて頂きました。

 まず、4月初めのアフリカ出張での地上デジタル放送・日本方式の採択働きかけの成果を問われました。南部アフリカ地域には、森田前政務官が2度出張されて道を付けて頂いており、そのおかげでボツワナが採択となったこと、アンゴラが後一歩であることをお答えし、森田議員の努力に感謝しました。2問目では、医師としての見地から医療情報基盤の充実を求められました。私も高岡市で地域医療・介護の現状を目の当たりにした経験から、高齢化が進展する中、電子カルテを中心とする医療情報のネットワーク化が医師不足のカバーや重複検査の減少に効果的であり、総務省としても「全国展開」を目指す旨、答弁しました。党派は異なっても、森田さんは同じ富山県の議員であり、先任政務官としての業績も立派なものがあります。質問という形でのエールが嬉しい委員会でした。

 毎週一回を心がけている関係施設の見学は、8日(水)、小金井市にある総務省の独立行政法人、情報通信研究機構に伺いました。元は電波研究所だったのですが、今では情報通信技術(ICT)の最先端の研究施設となっています。当初からの日本標準時の決定・維持を始め、最新の高速・大容量通信技術の開発、ネットワーク・セキュリティの確保、ビッグ・データの管理など、ICTをベースにした成長戦略に欠かせない技術の研究開発に精力的に取り組んでいます。昨年の衆議院総務委員会での見学に続き、2回目の訪問でしたが、4月に就任された坂内正夫新理事長にご案内頂き、世界科学データシステム(WDS)の国際プログラムオフィスなど、国際分野での活動の広がりも目にすることができました。

 内閣では、成長戦略を6月中旬にも取りまとめる方針で、規制改革、産業競争力、国際経済協力、IT戦略など、官邸を舞台に展開されてきた会議も、成果を取りまとめる段階に来ています。このため、総務省のICT成長戦略に係る各会議も提言をまとめながら、そのエキスを官邸での会議に流し込むよう詰めの努力を続けています。一方、富山では11日(土)に堂故茂氏の参議員選挙に向けた事務所開きが予定されています。こちらもしっかり取り組んで行きます。

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