国政報告(第231号)

 ゴールデン・ウィーク後半、1日(木)に高岡御車山祭の勢揃い式を見て、2日(金)は全国山・鉾・屋台保存連合会総会にて、愛知県知立市へ出向きました。今回は、3月末に国の無形民俗文化財となっている各会員の祭りを一括してユネスコの無形遺産登録を申請するとの文化庁の決定があったことで、350名の参加で大いに盛り上がりました。地元知立の本祭りが3日(土)で、2日間にわたり、林市長さん、加藤会長さんはじめ地元の皆さんに大変お世話になりました。知立は、元は「池鯉鮒」と書き、東海道五十三次の39番目の宿場町です。市内の旧街道筋には、往年を偲ぶ松並木が残り、郊外の景勝、「八橋」は京都の銘菓八橋の発祥の地とのこと。平安初期の歌人、在原業平が伊勢物語で「かきつばた」を歌に詠んだ場所だそうです。祭りの見どころは、屋台を担ぎ上げ、どーんと落とす仕草で、観客の声援が盛んに飛びました。穏やかな晴天に恵まれた宵祭りも風情があり、「知立祭 踏ん張る曳き子 星ひとつ」(雲仙人)と詠んでみました。

 富山に戻って、5日(月)は南砺市城端で庵唄を聴き6日(火)の氷見市新市庁舎開所式で連休を終えました。元の県立有磯高校の体育館2棟を活用、リフォームされた庁舎には、本川市長始め職員の皆さんのアイデアが随所に散りばめられていました。市民の皆さんの手続きをワン・ストップで処理する工夫が印象に残りました。

 7日(水)に上京し、いよいよ通常国会も後1か月半、所属の内閣委員会も9日(金)の一般質疑から審議再開です。この後、憲法改正手続法の改正案や医療・介護関係の法案など重要法案を精力的にこなしていく事となります。一方、消費税8%への引き上げから1カ月余りですが、日銀の地域レポートや景気の先行き見通しを見ても、駆け込み需要とその反動減はあるものの、内需や輸出の先行きは底堅いようです。TPPについては、12日(月)からベトナムのホーチミン市で首席交渉官の会合が設定され、先の日米首脳会談を受けた展開が注目されます。「道筋は見えた」とされている訳ですが、具体的に国益を巡り、どのような落ち着きに、いつ、向かっていくのか、注視していきます。原発については、先月末に九州電力から原子力規制委員会に提出された川内原発の再稼働申請書について、8日(木)の審査会合で27項目42件の不備が指摘されました。九電がこれを補充し、委員会が審査書を作成した段階で、これを4週間のパブリック・コメントにかける手順を踏んで行く事になります。

 集団的自衛権については、内閣に設けられた懇談会の取りまとめが近く公表されるとのことで、沖縄の辺野古沖での基地建設の工程とともに、今後の進め方が焦点となってきます。後半国会も、所属委員会の円満な運営に与党理事として汗をかきながら、国政の重要課題の進展を総務会等の場で見守っていきます。

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