国政報告(第234号)

 東京の日中は、はや梅雨の走りのような蒸し暑さです。朝は結構涼しかったりして、体調管理に気を使う時節です。先週末から今週は地元からの国会見学が相次ぎました。23日(金)が党福光女性部(武田県議ほか)、26日(月)が射水市伊勢副議長後援会、27日(火)が党福野支部(山辺県議ほか)、28日(水)が福光南部地域(川辺副議長ほか)と皆様に来訪、激励頂きました。改めて厚く御礼申し上げます。ちょうど国会見学も、中学生の修学旅行を始め、最高潮で、全国から1万人近い見学者が訪れる日もありました。

 この間、24日(土)は裏千家淡交会の信越・北陸地区大会が新潟県佐渡島にて開催され、高岡支部長として出席しました。25日(日)は東京にて結婚披露宴に出席、一晩だけ富山で過ごし、在京が続いています。27日は北陸新幹線の事業促進大会にて石井知事ほかの上京、県内10市の議長さん達も恒例の県選出国会議員への要請行動にて揃っての来訪となりました。

 一方、国会審議は淡々と日程をこなしており、衆議院は27日と29日の本会議で15件の法案・条約を可決し、小生の所属する内閣委員会は、30日(金)に最後の内閣提出案件の審査を終える見通しです。会期末まであと3週間余り、参議院の案件審議状況を睨みつつ、議員立法をどの程度で成立させる事ができるのか、関係者が気を揉む展開です。もっとも、民主党政権下の3年と、参議院選挙を控えた昨年はこのような状況にはならず、内閣退出案件の処理で手一杯でした。この点での違いも、第二次安倍内閣への素朴な評価ではないかと思っています。

 さて、国政における重要課題の動きですが、TPPは引き続き肉類の関税について日米間の事務レベル交渉が行われており、九州電力川内原発の再稼働は申請書の指摘箇所の訂正に時間を要し、提出が6月にずれ込む事となりました。6月末の成長戦略改訂に向け、法人税の実効税率引き下げの議論に加え、雇用・医療・農業分野での規制改革の提案が内閣の産業競争力会議や規制改革会議から相次いで打ち出され、党側の考えをまとめなければならない局面を迎えています。来週も、参院側での案件審議を精力的に進める一方、夏場の新年度予算概算要求と併せた制度面での新規施策の展開に向けた党内の議論が進んで行くものと思います。安全保障問題についても、28日の衆院予算委員会集中審議等も踏まえ、自公両党間の協議が続きます。

 いずれも、万人を納得させる解答が容易に見出せず、慎重な検討が求められる一方、安易な先送りが許されないものばかりです。考慮すべき条件を落とさずに、より良い答えを見出すべく、丁寧に議論し、時期を逃さず決断する。そんな地道な作業が最盛期を迎えつつあり、まさに正念場です。持ち場である党の総務会や政務調査会部会で、自分も努力を重ねていきます。

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