国政報告(第258号)

 いよいよ明日、21日(金)に衆議院が解散されます。前号でも述べたように、あれよあれよという間に、ほんの一週間余りでの激変です。18日(火)の夜、安倍総理の記者会見があり、消費税の10%への引き上げを平成29年4月に1年半先送りする事、景気を優先して増税の時期をずらす点を中心に国民の皆様の信を問うべく21日に衆議院を解散する事の表明がありました。

 国対の一員とすれば、置かれた状況下で議案の審議を進め、一本でも多く案件を成立させる観点から、解散が19日(水)から2日間後になった事で大いに助かりました。とりわけ、審議の出口である参議院の議院運営委員会で与党筆頭理事を務める野上議員は大活躍で、この間に成立させる法案は20本を超える勢いです。その中には内閣提出のものだけでなく、空き家対策、リベンジポルノ被害防止、サンゴ礁密漁対策等、喫緊の社会課題に即応して全会は一致して起草された議員立法も含まれています。私も、今187国会で国対・議運の現場を深く経験させて頂き、与野党の議員が対立するだけではなく、立法府として対処すべき課題に一致協力して臨む場面に立ち会え、国会と言う場所の奥深さを学んだように思います。

 先週からは、議事進行係の出番も多く、周囲の先輩議員の叱咤と激励を受けながら、徐々にそれらしい声が出るようになってきました。18日の本会議では、2回目の動議で、出足に力を入れ過ぎ、「望みまーす。」の最後が息切れし、不本意な形になってしまいました。皆さんには暖かく受け止めて頂いたものの、何とか挽回したいと思ううち、どうやら今国会にはこれ以上の出番が無いようです。

 今回の解散では、与党に戻ってからの第2次安倍内閣の政権運営の中間評価を問う事になると考えます。アベノミクスでデフレ経済からの脱却を目指しながら、財政再建を進め、社会保障・税の一体改革に取り組んでいる事、日米関係の再構築から近隣諸国との外交を建て直し、世界各国を訪問して2020年東京オリンピック・パラリンピックの招致に成功した事、東日本大震災からの復旧・復興に取り組んでいる事など、この2年間の歩みを総括し、「日本を取り戻す」という私たちの2年前の公約が確かに実現に向かっているか、チェック頂く訳です。その上で、消費税再引き上げを1年半遅らせる事で、公約達成の時間軸を引き延ばす事についても審判頂く事になります。

 私自身については、この間、総務大臣政務官、党総務、党国対副委員長として行政・立法活動に取り組み、経験を積ませて頂いた事に感謝しております。引き続き、「地方から始まる新しい国のかたち」に込めた初心を忘れず、射水・小矢部・砺波・南砺・氷見・高岡6市の発展と、全国津々浦々が活力に満ちた確かな日本の国づくりのため、国政の場で働かせて頂けるよう、選挙戦で訴えて参ります。15日(土)にお招き頂いた公認会計士協会富山支部の皆様、16日(日)の第三選挙区女性部研修会に参加頂いた皆様、そして講師を務め、激励頂いた高階恵美子厚生労働大臣政務官・参議院議員に御礼を申し述べ、本号をもって、2期目の最後の報告と致します。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク