国政報告(第277号)

 ゴールデン・ウィークが始まり、晴天の下、富山は北陸新幹線開業効果で各地とも観光客で賑わっているようです。私も28日(火)に戻って5月6日(水)まで、殆ど地元で過ごす予定です。29日(水)は恒例の南砺市の植樹祭に出席、30日(木)は県高岡文化ホールで「ラ・フォル・ジュルネ金沢2015」のクラシック・コンサートを聴いてリフレッシュさせてもらいました。

 24日(金)に、文化庁の新たな文化財活用施策である「日本遺産」に全国から18件が選定され、高岡も前田家に開かれて400年の町の歴史をテーマとして選ばれました。平成18年以来、世界遺産登録という高い目標を掲げて市内の文化財に磨きをかけ、前田墓所や高岡城跡の史跡指定、金屋町の伝統的建造物群保存地区指定、雨晴海岸の名勝指定、と息長く努力を重ねてきた成果だと思います。市民レベルでも、今月、「平米町」、「袋町」の町名復活が実現し、25日(土)には御車山会館オープンという絶好のタイミングでの選定でした。県・市において、勝興寺の修復などさらに資産に磨きをかけ、「歴史文化都市」としての充実を図ってほしいと思います。さらに、江戸時代以降の歩みのストーリーを県西部一帯に広げ、各地の祭りや寺社を巻き込んだ流れを作っていくことで、「連携中枢都市圏」の取り組みの一つの分野にできるのでは、と考えます。

 一方、国会は28日に衆院本会議があり、国民健康保険の運営主体を市町村から都道府県に広域化する法案などを可決し、参院に送付しました。新年度予算が4月にズレ込んだものの、その後は各委員会で案件審議が着実に進んでいます。連休明けは、12日(火)に派遣労働法案、14日(木)に農協改革法案をそれぞれ本会議で趣旨説明・質疑することで与野党合意しています。15日(金)には今国会の主眼ともいえる安全保障法案が閣議決定・国会提出の予定であり、大詰めを迎えます。

 30日未明には、訪米中の安倍総理が上下両院議員の前で演説され、過去の反省に立ちつつ新時代の日米協力関係の構築について、オバマ大統領との首脳会談も踏まえた形で表明されました。TPP交渉、沖縄の基地問題、そして後半国会での安全保障法案審議へと、日米関係の進展と我が国の国益を勘案しながら、「ウィン・ウィン」の解決を目指さなければなりません。

 私の所属する国会対策委員会も、連休明けからが今国会の成果を問われる正念場です。毎朝9時10分からの正副委員長会議でリアルな情報を共有し、担当委員会の円滑な運営に与党理事と協力して汗をかく。経済成長と財政再建の両立を始め、国の当面する大きな課題や選挙区の課題に想いを巡らしつつ、持ち場での任務を果たしていきます。

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