国政報告(第385号)

 15日(木)、前回の報告を仕上げた後、午後11時半に衆議院本会議が開会となり、野党提出の内閣不信任案を議題とする旨、大島議長が宣告された上、日付を超えて審議を続けるために「延会手続き」が取られ、いったん休憩となりました。次いで、16日(金)午前0時10分から本会議を再開し、不信任案の趣旨説明、討論の後、記名投票(各議員が演壇に登って賛否の投票を行う「堂々巡り」)の末、不信任案は否決されました。徒歩で宿舎に帰り着いて午前2時半、それでも衆議院はこれで終わったのでまだ良かったのです。

 不信任案が処理されたことを受けて、参議院本会議が再開され、組織犯罪処罰法改正案について、法務委員会の審議状況の中間報告、次いで採決により、可決成立を見たのは午前7時46分でした。参議院の皆さんは徹夜の一日となった訳です。

 通常国会の事実上の最終日となった16日、衆議院は午後1時からの本会議で閉会手続きをしたのに対し、参議院は午後から予算委員会の集中審議で加計学園問題の質疑を行った後、夕刻の本会議と最後まで忙しい展開となりました。この日、性犯罪を厳罰化する刑法改正案が参議院で滑り込み成立するなど、最後まで案件処理が進み、内閣提出法律案の成立率は95%を超える結果となりました。政府・与党で成案を見るに至らなかった受動喫煙対策法案など、厚生労働省関係の法案が次期国会に向けた宿題となり、次は「働き方改革」が重要テーマとなりそうです。

 一方、加計学園の獣医学部設置認可を巡る文部科学省の内部文書についての再調査結果が16日に発表され、大方の文書の存在が確認されました。これを受けての参院・予算委員会となった訳ですが、安倍総理も19日(月)の記者会見で真摯に説明責任を果たしていく旨、通常国会での質疑対応への反省も含めて表明されました。文部科学省と内閣府の調査結果を踏まえ、国会閉会中の委員会審議の要否は、今後、世論の動向も見ながら、与野党の国会対策委員会間で協議されるものと思います。

 私については、16日夜に富山に戻り、17日(土)は高橋高岡市長の市長選に向けての事務所開き党富山県連大会に出席し、さらに砺波小矢部大門新湊各支部の総会南砺市吉江地区の後援会総会にて、国会閉会を受けての挨拶をさせて頂きました。19日(月)は東京への「一日出張」となり、往復に新高岡停車の臨時かがやきを使いました。20日(火)、21日(水)は富山に留まり、地元6市の市長さん方を順次訪問し、来年度に向けて国への主要要望事業を伺いました。この間に高岡市二上地区の県工業技術センターのものづくり研究開発センターを訪問し、3Dプリンターなど最新鋭の設備を見学し、最近話題のCNF(セルロースナノファイバー)の実用化を後押しする研究の現状を伺いました。製造業の研究開発に係る県の二上地区の機能集積には目覚ましいものがあり、県内外の企業が施設の設備を利用している由、県内の「拠点」としてのアピールが望まれます。

 22日(木)朝に上京し、復興庁の仕事に戻り、明23日(金)は都議会議員選挙の告示日で葛飾区の党候補の応援に入ります。東北と東京と富山の3点往復で引き続き頑張ります。

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