国政報告(第391号)

 8月に入り、東北も遅い梅雨明けが宣言され、夏本番。週末には台風5号の本土への接近が心配されています。3日(木)の内閣改造で財務相、官房長官等を除いて、多くの閣僚が入れ替わり、新改造内閣が発足しました。副大臣・政務官人事は週明けの7日(月)にずれ込んだため、まずは今週末の5日(土)の在京当番、6日(日)の福島市での法定協議会への出席と、復興庁の業務が続きます。今回の改造では、当選同期4人の中から齋藤健代議士が農林水産大臣に抜擢されました。党の農林部会長2年、農水副大臣2年と、4年間の経験を生かしての活躍を期待します。同時に、自分も持ち場で頑張らなくては、との思いも強くしています。内閣支持率を大きく下げた時点での再出発であり、一つ一つの政策課題を着実にこなす「仕事人内閣」の実を挙げていかなければなりません。

 さて、先週末は、28日(金)に南砺市福光の得能金市さんら有志の皆さんとNHKを訪問し、上田会長に「義仲と巴」の大河ドラマ化をお願いし、29日(土)は7月2回目の北海道出張となりました。白老町に建設中の国立アイヌ民族博物館など「民族共生象徴空間」の開設千日前イベントに出席し、2020年4月24日の開設日までのカウント・ダウン・ボードを高橋はるみ知事ほか皆さんと除幕しました。30日(日)は在京当番日で、久しぶりに東京高岡会の総会・懇親会にフル出席できました。

 31日(月)の午前にいったん高岡に戻った後、県立福野高校2年生の皆さんの国会見学で挨拶してJR常磐線で福島県に向かいました。37回目の東北出張は、新幹線ではなく、復興最前線の浜通りに直接入り、宿泊しようと計画しました。いわき駅で特急ひたち号から普通電車に乗り換え、広野駅で下車の後、楢葉町に向かい、町の振興公社で運営されている「天神」に泊まらせて頂きました。避難解除から2年弱、今春からは小中学校も町内に戻り、帰還された方も2割を超え、役場近くでは災害公営住宅の建設も進んでいます。1日(火)に伺った楢葉町の松本町長浪江町の馬場町長飯舘村の菅野村長それぞれに、厳しくとも前を向いて頑張ろうという気力と信念を感じ、こちらが元気付けられました。

 今回の出張は、双葉町・大熊町に受け入れて頂いた除染土壌などの中間貯蔵施設の整備・運営状況を直に見ることが主目的でした。地権者のご了解を得て取得できた場所から保管場や分別施設を建設し、運搬量も今年度は50万㎥の計画です。現状は輸送も順調に進捗していますが、来年度以降に運搬量を増大させていく際、周辺道路や受け入れ施設にボトルネックが発生しないように逐次検討を重ね、手を打たなければなりません。復興庁としても長沢副大臣を中心に、事業主体の環境省、国土交通省と連携して円滑な業務遂行に努力する方針であり、自分なりにも気付いた点を伝えていきます。

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