国政報告(第422号)

 富山では桜が満開になってからの「寒の戻り」で五箇山では雪が降ったとのこと、その後はまた気温が上昇し、東京ではつつじも咲き始めました。国会は今週も財務省理財局、防衛省にて文書管理の問題に新事実が続き、愛媛県庁の「備忘録」で加計学園問題についてもこれまでの政府答弁と異なる内容が出てきて事態は混迷の度合いを深めています。9日(月)の参議院決算委員会、11日(水)の衆議院予算委員会と安倍総理出席・テレビ入りの審議でもすっきりしなかったというのが実感です。どうすれば、国民の大方の皆さんの納得を頂けるのか、与党の一員としても悩んでいます。

 先週末は、7日(土)の党城端支部総会8日(日)の党富山第三選挙区女性部総会と、国政報告の機会があり、この時点でも率直に事態の打開に悩んでいることをお話しさせて頂きました。9日(月)は、当初は沖縄振興調査会の一員として沖縄出張を予定していましたが、予算委員会の理事懇談会が午後3時半に設定されたため、出張を取り止めて午前中に上京しました。10日(火)には先週延期となった総務委員会が開かれ、4本目の議員立法となる「合併特例債期限延長法案」を全会派の賛成で委員長提案の形にすることができました。その際、簡単な質疑もあり、答弁に立って今回の5年間の延長を最後としたいという提案者の意思を表明しました。本案は12日(木)の衆院本会議で議決され、参議院に送付できました。引き続き5本目の「郵政三事業ユニバーサルサービス確保法案」の他党根回しに衆参の議員会館内を歩いています。

 今週の焦点は何と言っても、11日の予算委員会集中審議でした。懸案を整理してみると、財務省理財局の決裁文書書き換え、森友学園側への口裏合わせ持ちかけ等の問題は、太田現局長の答弁通り、到底許される行為ではなく、財務省の調査結果の国会報告、関係者の処分、再発防止策の策定が必要です。問題は、同時に大阪地検特捜部の捜査が進められていることで、調査が慎重を期すために遅れがちで結果報告のメドが立たないことです。一方、防衛省のイラク・南スーダン派遣に係る日報に関し、その存在が明らかになっていたにもかかわらず上層部へその旨の報告がなされていなかった問題については、小野寺防衛大臣が20日(金)までの調査集約を省内に命じており、その報告を受けての動きと思います。最後に、愛媛県備忘録による平成27年4月2日の官邸・柳瀬首相秘書官(当時)との面会の有無については、柳瀬氏が「記憶のかぎり」会っていないとのコメントを出しています。備忘録の現物が中央省庁に残っていないか調査が進められており、結果を受けての対応となります。野党側からは、柳瀬氏の証人喚問と再度の予算委集中審議を要求され、森山党国対委員長は、16日(月)までに回答すると返事されています。来週は17日(火)から20日まで総理訪米の予定で、一連の問題の解決は23日(月)の週に持ち越されそうです。引き続き、「胸突き八丁」状態です。

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