国政報告(第426号)

 五月の連休も終わり、7日(月)に上京したところ、野党の審議拒否が続いていた国会も衆議院大島議長の仲介で正常化し、8日(火)の本会議を皮切りに、各委員会で審議が精力的に進められています。季節外れの「寒の戻り」のような天候が続き、東京も最高気温が10度台の日が続く中、慌ただしい毎日を過ごしています。

 前回の報告の後、2日(水)に富山に戻り、連休後半は5日(土)に城端の曳山祭で庵唄を聴きました。あとは、久しぶりにゆっくりした時間を過ごし、鋭気を養って今週に臨みました。中学校の修学旅行の時節で、高岡市から7日に高岡西部中、8日(火)に中田中、9日(水)に伏木中、牧野中、南星中と合計5校の3年生が国会見学に訪れました。県人会の皆さんが案内される学校もあり、生徒の皆さんの元気な挨拶が爽やかでした。7日には高岡市議会の自民同志会の皆さんにも会館を訪問頂きました。

 一方、党務では7日の午後に「郵政三事業ユニバーサルサービス確保法案」が政調合同部会で了承され、8日の総務会を経て、11日(金)の与党政策責任者会議に臨む事となりました。野党への説明も一通り行い、衆院総務委員会での審議の環境が整いつつあります。8日の朝は、事務局長を務める沖縄振興調査会にて沖縄の子ども達の貧困対策に取り組んでおられる金城隆一氏(沖縄青少年自立援助センターちゅらゆい代表理事)をお招きして現状を勉強しました。午後には財政再建特命委員会の小委員会(小渕優子委員長)に出席し、新たな財政再建計画策定に向けて、社会保障の在り方を議論しました。5月末の取りまとめの予定で、大詰めを迎えています。9日の夕刻は、会長を務める有志の勉強会、「2020年代の経済社会構想会議」の第7回会合にて、小泉進次郎代議士他皆さんで、ポスト平成時代の中央政治の在り方について議論を続けました。一定のまとめができればとの想いで、毎週水曜に会合を持っています。

 国会は、結果的に柳瀬経済産業審議官(前首相秘書官)の参考人招致で与野党の妥協が成立し、10日(木)の午前・午後で衆参の予算委員会で質疑を行いました。柳瀬氏は、平成27年4月2日の加計学園関係者との面会を認めましたが、愛媛県、今治市の関係者の同席は認識していなかったとの説明でした。メモに残された「首相案件」との文言は、国家戦略特区制度そのものが安倍総理の強い指示で展開されていることを指し、個別の案件を念頭に置いたものではないとの答弁でした。柳瀬氏の説明を聴いて、概ね納得したものの、面談結果を安倍総理に報告しなかった点だけは疑問に思いました。野党の立場に立てば、せっかくの柳瀬氏の証言を連休前に得る機会があった訳で、今回の高飛車な要求を掲げての審議拒否戦術は、やはり時が無駄に流れた不幸な結果であったと思います。日中韓首脳会談(9日)など激動する外交については次号で報告します。

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