国政報告(第428号)

 先週末の富山は土曜に急に気温が下がり、そのまま上京しても凌ぎ良い状態が続きました。一方、国会はTPP関連法案や働き方改革法案の採決を巡り、これを遅らせようとする野党から茂木国務大臣の不信任案、高鳥厚生労働委員長の解任決議案が提出され、その処理で、22日(火)、24日(木)と長時間の本会議となりました。来月20日(水)の会期末まで後4週間を切り、波乱含みの展開になってきました。

 週末、地元で30回目を迎えた「越中大門凧祭り」「とやま森と木のフェスタ」に顔出しの後、20日(日)の午後に上京し、米原県議の女性部の皆さんとの夕食懇親会に出席しました。週明けの22日の午前に衆院の総務委員会が開かれ、「郵政ユニバーサルサービス確保法案」は、全会一致で本会議に委員長提案頂ける運びとなりました。その後、政調審議会、総務会にて私にとって本国会6本目の議員立法となる「公職選挙法改正案(要介護度3、4の方への郵便投票制度の拡充)」が審査、了承されました。直ちに野党側への根回し活動に入っています。本会議後の夕刻は、筱岡県議の後援会の皆さんとの夕食懇親会に出向きました。

 明けて23日(水)の午前8時から例年恒例の富山県の国要望の会があり、石井知事、高野議長、山本副議長ほか皆さんから来年度に向けた要望を承りました。私からは、県の立山山麓での地熱発電可能性調査の進捗状況、東アジア諸国との交流の現況について質問し、県西部の将来に向けて、政策を指し示すキャッチ・フレーズの打ち出しをお願いしました。次いで16時からの党財政再建特命委員会にて新たな計画に向けての提言案が審議、了承されました。国・地方を合わせたPB(プライマリーバランス)の黒字化を2025年度までに達成することとし、2019-21年度の3年間の集中期間の歳出について、16-18年度と同様の方針で抑制する方針としました。現行計画で明記していた社会保障費の伸びの目安(3年間で1.5兆円)は書き込まれませんでしたが、「高齢化に伴う増加分」の範囲内に収めるとの方針は変わっていません。今後は、毎年度の予算編成過程を通じて、本委員会が金額面をチェックすることで、実効性を担保していきます。この提言案は、24日の政調審議会、総務会で了承され、週明けに安倍総理に提出予定です。

 また、私が事務局長を務める沖縄振興調査会でも骨太の方針に向けた提言が取りまとめられ、24日の政調審議会で了承されました。那覇空港第2滑走路の平成31年度末の供用、西普天間地区への琉球大学医学部移設など重点事業の推進を求めるものです。

 冒頭の野党側からの動議について、とりわけ茂木大臣の不信任案は根拠が薄く、「日程先延ばし」と見られても仕方がない行動でした。法案に反対するにしても、理にかなった態度を求めたいです。

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