国政報告(第4号)
2009年9月26日(土)


今週は四連休にて、国会関連の動きはありませんでした。鳩山内閣の新政策の方向性が少しづつ明らかになり、個別分野では政策転換に伴う具体的な問題も見え始めています。
9月25日(金)には利賀ダム建設促進期成同盟会の総会に出席しました。前原国土交通大臣のダム見直しの方針が大きく報じられていますが、利賀ダムは庄川全体の治水対策上の必要性が昨年確認されたばかりです。完成年度は平成34年度と、長期的な事業ですが、「必要なものは必要」と、関係の皆さんとしっかりと主張していきたいと思います。
20日(日)は奈良市で高岡の皆さんの 「大伴家持下向の旅」の出発式に、22日(火)は砺波市鷹栖で献穀斎圃抜穂祭に、23日(水)は高岡市福岡町でつくりもんまつりのオープニングに、それぞれ参加させて頂きました。下向の旅は、万葉集全20巻朗唱の会の20回を記念し、746年に大伴家持卿が国司として越中に赴任された旅を追体験しようとする企画です。出発式には高岡・奈良の両市長さんも出席され、万葉をテーマとした交流を誓い合いました。抜穂祭は、宮中で毎年催行される新嘗祭に献上する新米を刈り取る行事です。地元の少女達が刈女(かりめ)として稲刈りをする姿に、農事が国の伝統文化の礎となっていることを改めて実感しました。つくりもんまつりは、今年も力作揃いで、それぞれのテーマに併せて素材となる野菜が見事に飾られていました。
秋を彩る様々な行事に、改めて地域の特色を感じ、「地方から始まる新しい国のかたち」という自分が掲げた方向性が裏打ちされる思いを持ちました。地域の活力や創意工夫を伸ばして行ける国であってほしいものです。
24日(木)、25日(金)と、就任挨拶を兼ねて金沢、富山の公的団体を訪問しました。富山労働局では最近の雇用情勢を伺いました。厳しい景気動向を背景に、県内の有効求人倍率は0.4台となっており、新規学卒者への求人も低調とのこと。雇用主には、一人でも多くの採用をお願いしているとのことでした。一面、県内企業は正規社員の求人の割合が比較的高く、堅実な風土が感じられるとの嬉しい指摘もありました。雇用調整助成金や緊急雇用など、国の対策で底支えした効果も出ているようですが、今後の推移を注視し、適切な対策をとらなければなりません。
このほか、北陸農政局で国営農地防災「庄川左岸」地区、鉄道・運輸機構第二建設局で北陸新幹線の事業の進捗状況を伺い、富山市婦中町の「清流会館」でイタイイタイ病に関わる歴史の展示を見学し、今後の会館の構想を聴かせて頂きました。色々な面で地域の発展を願い、そのために国がどう関わるかを考えながら、来週は自由民主党の総裁選挙に臨みます。また報告します。