政策

地方から始まる新しい国のかたち

 このスローガンを掲げ、富山県西部の射水・小矢部・砺波・南砺・氷見・高岡6市の一体的な発展と、土台となる日本国の確かな未来を目指し、国政に関わらせて頂いて6期目を迎えました。安倍・菅・岸田内閣の下、総務大臣政務官、復興副大臣、衆院文部科学委員長、党国会対策副委員長、副幹事長、政務調査会総務部会長、組織運動本部団体総局長と、多様な経験を積む機会を得ました。

 この間、地域では北陸新幹線が敦賀まで開業、能越自動車道が七尾まで開通、東海北陸自動車道の県内四車線化も実現し始めました。利賀ダムや農業基盤など骨格となる社会資本の整備の進展を受けて、地域をいかに活性化するかが課題です。幸い、新幹線速達列車「かがやき」の新高岡駅停車運動など結束を強めた6市が、市長さん達を中心に連携中枢都市圏を結成し、国・県の支援も受けて地域づくりを進めています。私も一緒に、城端線・氷見線の再構築事業など県西部地域の様々な課題の解決に国政の立場で努力して参ります。

 現下の喫緊の課題は、緊張感の高まる国際情勢やデフレ経済からの脱却過程での物価高に的確に対応し、人口が減少する中でも国民が明日に向かって安心して進んでいける土台づくりです。デジタル化、グリーン化、社会的課題の解決による経済成長と分配の好循環、健全財政の構築、全世代型社会保障の構築、東日本大震災・能登半島地震からの復興と国土強靭化、日米関係を基軸とした中国・韓国など近隣諸国との関係強化と切れ目のない充実した安全保障体制づくりといった内政・外交の重点課題に取り組みます。とりわけ、大都市からの機能分散を通じ、地方創生を真の意味で実現させます。

 この間、私たちは国論が割れる問題についても議論を深め、厳しい安全基準に基づく原子力発電所の再稼働などを決断し、沖縄の普天間基地の辺野古沖移設についてもご理解を得るべく粘り強く取り組んできました。しかし、今秋、石破内閣発足後の総選挙の厳しい結果は、我が党に対する政治不信の表れであり、深く反省しなければなりません。改めて政治改革に真摯に取り組み、憲法改正を含め、丁寧な政権運営を通じて国民の納得と共感を得るよう一歩一歩努力する事が唯一の道であると考えます。

 内閣官房副長官を拝命し、政権運営の一端を担わせて頂くという得難い経験を糧としつつ、「全国津々浦々が元気で個性と活力に満ちた日本」という理想像の実現を目指していきます。ご指導、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

(令和6年12月1日記)  富山県第三選挙区支部長 橘 慶一郎