国政報告

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国政報告(第745号)

10月1日(火)[東京]
  9時10分 党国会対策委員会正副委員長打ち合わせ
 11時    議院運営委員会理事会
 12時45分 議院運営委員会
 13時25分 衆院本会議:石破茂議員を内閣総理大臣に指名
 15時40分 石破内閣閣僚名簿発表立ち合い
 19時30分 皇居にて認証式(内閣官房副長官を拝命)
 22時05分 初閣議

10月2日(水)[東京]
  9時10分 党国会対策委員会正副委員長打ち合わせ
 22時55分 G7首脳電話会議陪席

10月3日(木)[東京]
  9時    臨時閣議
 17時10分 初副大臣会議
 18時 5分 初大臣政務官会議

10月4日(金)[東京]
  9時    閣議
 11時    議院運営委員会理事会
 11時30分 次官連絡会議
 12時    衆院本会議(1回目)
 14時    衆院本会議(2回目)所信表明演説

10月5日(土)[富山]
 10時    富山県第一選挙区支部臨時総会
 11時    大伴家持卿顕彰祭
 15時    菊地まさひろ後援会設立総会(氷見市)
 16時10分 万葉集全20巻朗唱の会にて朗唱
 17時30分 万葉故地交流会
 19時    公明党富山県本部時局講演会

10月6日(日)[東京]

 以上です。7日(月)、8日(火)には衆参両院でそれぞれ各党の代表質問が行われる予定です。9日(水)に衆議院解散が予定されており、次の報告は総選挙の後になります。

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国政報告(第744号)

 9月27日(金)党本部のホールにて党総裁選挙が行われ、私が推薦人として応援していた石破茂候補が当選、新総裁に就任されました。この間、議員の皆さん、そして、多くの党員・党友の皆様にお力添えを頂いた賜物と感謝申し上げます。史上最多の9人が立候補し、15日間にわたり論戦が繰り広げられた総裁選でしたが、練り上げられた政策を基軸に、一致結束して国政運営に臨んでいかなければ、と思います。

 富山県内の党員投票の結果は、石破候補が7,376票でトップとなりました。党員票と議員票を合わせた1回目の投票では、高市早苗候補が181票、石破茂候補が154票で、二人が決選投票に進みました。それぞれ5分間づつ、最後の演説をした上で投票が行われ、各県1票づつの都道府県票と、議員票の合計で、石破候補が215票、高市候補が194票となり、石破候補が当選しました。石破先生は5度目の総裁選出馬となり、私にとっても応援するのは4回目でした。自ら最後の挑戦と言われ、初当選以来38年にわたる国会議員としての政治経験を土台に、ご自身の行動の反省も口にされた上で、我が党に投げ掛けられている政治不信を払拭し、内外の課題に「勇気と真心を持って真実を語る」姿勢で取り組み、国民を守り抜くと訴えられ、共感を拡げた選挙戦であったと思います。

 一方、24日(火)に衆院議院運営委員会理事会が開かれ、林官房長官から10月1日(火)に臨時国会を召集する旨、伝達され、初日に首班指名を行うことで合意しました。このため、週末は富山に戻る予定を変更し、東京にて待機することになりました。行事の急な欠席など、関係者にはご迷惑をおかけし、すいませんでした。

 週明けの30日(月)、再び議院運営委員会理事会が開かれ、1日の本会議がセットされました。一方、党役員人事も行われ、新執行部が始動しました。石破総裁からは、9日(水)に衆議院を解散し、15日(火)公示、27日(日)投票日の日程で総選挙を実施したい旨の表明がありました。1日には、岸田内閣が総辞職し、衆参両院の本会議において首班指名選挙を行った結果、石破総裁が第102代総理大臣に指名、就任されました。新内閣発足に伴い、私は内閣官房副長官を拝命し、午後の呼び込み、夕刻の宮中での認証式を経て新たな職責にあたる事となりました。新内閣は、ルールを守る、国を守る、国民を守る、地方を守る、若者・女性の機会を守る、の5つの柱を掲げ、政策を力強く遂行していく方針であり、持ち場でお支えするべく、力を尽くしていく決意です。

 政府の中枢での職務となるため、次号からの国政報告は、公表できる日々の公務を日誌風に綴るスタイルに変更します。また、在京の時間が長くなり、富山に毎週末戻ることも難しくなります。皆様にはどうかご理解の上、引き続き、よろしくお願い致します。

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国政報告(第743号)

 9月2度目の連休は、思いもかけぬ大雨となり、21日(土)に線状降水帯が発生した奥能登地域では、土砂崩れや道路の寸断が発生し、23日(月)現在で7人がお亡くなりになった由、お悔やみ申し上げます。中国に上陸した台風14号が方向を変えて東に進み、温帯低気圧に変わったものの大量の水蒸気を日本海側にもたらしたことが原因とのことです。元旦の大地震からの復旧・復興途上にあっただけに、お見舞いの気持ちとともに、ともかくも早期に日常生活が取り戻せるよう、強力な対応を念じます。

 先週は、総裁選の石破候補の応援で17日(火)、19日(木)と富山の支援者にお願いに回りました。一方、候補者は全国11ブロック中8ブロックを順次回って演説・討論会で論戦を繰り広げました。党の再生・改革から内政・外交にわたり様々な論点が提起されていますが、個人的には地方創生、少子化対策や経済成長政策に関心があります。一方で、27日(金)の投票日の後は、10月1日(火)に臨時国会が召集され、首班指名を行う見込みです。新総裁は、間を置かずに政権運営にあたる訳で、各候補の個性を際立たせようとする政策提言は、実行可能性の面での吟味が必要です。与野党間の論戦、また、報道機関のチェックに耐えられるかというモノサシでの堅実さも求められていると思います。

 20日(金)、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴うALPS処理水の海洋放出を巡って、日中間が新たな合意に達しました。IAEA(国際原子力機関)の枠組みのもとで、追加的なモニタリングを実施することで、中国側は安全基準に合致した日本産水産物の輸入を再開させるとのことです。もっとも、再開時期は明確ではなく、18日(水)には深圳で日本人男児が殺害されるという悲しい事件もあり、日中間には様々な課題があります。粘り強く関係を構築・発展させていく外交姿勢が大切だと考えます。

 18日、高岡市選出で県議会議長も務められた渡辺守人県議が71歳で逝去されました。20年間にわたり大変お世話になっており、通夜に参列させて頂きました。ご冥福をお祈りします。

 週末は21日に高岡市福岡町地区のつくりもんまつり、中川高岡市議の市政報告会に出席しました。22日には高岡で「ミラレ金屋町」の開会式大伴家持卿顕彰会総会、砺波市選出の瘧師県議の後援会総会でそれぞれ挨拶しました。また、第33回のミニ対話集会を21日に南砺市平地区で開催しました。全国的な人口減少の影響で、移住を呼び掛けても以前ほど応募が無く、若者世代を確保して次世代を育む手立てに悩む実情を伺いました。改めてこの十年、政府が取り組んできた地方創生政策の成果が不十分なこと、金銭面にとどまらない有効な少子化対策が求められることを痛感しました。新総裁の下、新たな政策展開に一議員としても模索、努力していきます。

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国政報告(第742号)

 今年も昨年と同様、9月中旬になっても35度を超える猛暑日となり、スコールのような激しい雨も降るなど、「残暑」とは言いづらい天候が続いています。それでも、夜、ふと耳を澄ませば秋の虫の音が聞こえてきて、季節の移り変わりを感じます。

 12日(木)から党総裁選が始まり、これまでで最多の9人が立候補する混戦・激戦となっています。先に報告したとおり、私は石破候補を応援することに決め、推薦人もお引き受けしました。石破先生も「最後の戦い」に臨む覚悟であり、知り合いの党員、議員の皆さんに支援をお願いしています。今回の総裁選は、全国11ブロック中8ブロックで合同の演説会を開催するなど、党選管が主催する活動が多く、各候補の独自の動きの余地は限られています。このため、各候補の政策の違い、そして候補間の討論が焦点となりそうです。ともすれば、注目度の高い政策を打ち出しがちですが、一面、総裁に当選し、総理に就任すれば、総裁選での発言が「公約」としてその実現を迫られます。これまでの与党としての政権運営、政策立案の経緯を踏まえる慎重さが求められます。一方、国際社会における我が国の立ち位置や、経済・財政・社会福祉政策、地方創生など、独白性のあるビジョン、課題解決に向けた覚悟など、大所高所からの構想力も問われるものと思います。石破候補の活躍に期待しつつ、今後の政権運営に資する実りある選挙戦を期待しています。27日(金)の投開票日まで、緊張の日々です。なお、郵便事情が以前より厳しくなっており、富山県では党員の皆さんに投票ハガキが届くのは17日(火)となります。締め切りの26日(木)よりは早めに余裕をもって投函されるようお願い致します。

 先週の党務では、10日(火)に根本東日本大震災復興加速化本部長に同席し、福島県森林組合連合会の皆様の要望を受けました。原発事故から13年半を経過し、放射線量が着実に低下している事を踏まえ、森林の再生、林産物の出荷拡大など「山の恵み」の回復に、より一層の取り組みを求められ、第13次提言など与党として努力していく旨、返答しました。11日(水)、公職選挙法改正に係る2回目の超党派打ち合わせに出席しました。都知事選の実態を踏まえ、掲示板のポスターについて、①候補者の氏名記載義務、②品位保持義務、③営業行為についての罰則、の3点を当面の措置として導入するとともに、今後の検討事項を附則・付帯決議に盛り込むことで日本共産党を除く4党の意見が一致しました。次回打ち合わせで附則等をまとめ、成案を得るよう努力します。

 地元では、12日(木)に日帰りで県管工事業協同組合連合会50周年祝賀会に出席し、13日(金)には北陸税理士政治連盟の懇親会に出席しました。次号も総裁選の最中となるので、日々の活動と併せて論戦の焦点など報告しようと思います。

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国政報告(第741号)

 9月も、はや中旬に近づき、「210日」の時節です。台風10号は1日(日)に紀伊半島を過ぎたところで熱帯低気圧に変わり、富山では時折強い雨が降ったものの、目立った被害は生じませんでした。8月31日(土)の射水市での党大島支部大会など、台風に注意しながらも無事開催され、挨拶させて頂きました。東海道新幹線は3日間にわたり計画運休となるなど、社会活動や観光には大きな影響がありましたが、地球温暖化の影響下、厳しくなる気象現象への防災面での備えが必要なのだと思います。

 さて、総裁選への対応ですが、特に石破議員と同期の小泉議員から強い要請を受けましたが、これまで3度推してきて、「最後の総裁選」と決意されて臨まれる石破議員の陣営に参加、推薦人もお引き受けすることに決めました。小泉議員にもお詫びの連絡を済ませ、3日(火)から態度を鮮明にしています。選挙は12日(木)にスタートし、27日(金)の投票日まで各候補の政策が開陳され、論戦が交わされます。結果はどうあれ、実りのある議論となり、今後の党勢、国政に資する活動となるよう期待しています。

 先週は、各省庁から概算要求の主要事項の説明を受けながら、日程をこなす毎日でした。3日、県建設業協会砺波支部の藤井支部長ほか役員の皆さんが上京され、国土強靭化事業の継続、物価高・働き方改革を踏まえた単価引き上げと事業量確保について要望されました。政府も物価動向を踏まえた予算編成を考えている旨、回答し、努力を約束しました。4日(水)、都知事選の選挙ポスター等の事案に対処する公職選挙法改正に向けた超党派の実務者協議がもたれ、呼び掛け人の逢沢党選挙制度調査会長と一緒に出席しました。ポスターの品位保持の努力義務を候補者に課すこと、営利目的の利用には罰則を設けることなど、自公両党で協議した結果を披露し、意見交換の上、それぞれ党内に持ち帰って検討する事となりました。合意できるものなら、臨時国会など早期に立法したいところですが、情勢を見極める必要があります。5日(木)、「佐渡島の金山」の世界遺産登録について理解頂いた韓国大使館を訪問し、朴大使ほか皆さんに御礼のご挨拶をしました。これで、党PT座長としての務めはほぼ果たせたかな、と思います。6日(金)はお台場のビッグサイトで開催されているギフトショーに出向き、地元から出展されている方々のブースを回ってきました。

 週末の地元では、7日(土)朝、来月施行の県知事選に向けた新田八朗知事の選挙対策本部の立ち上げ会議に出席し、総括責任者を仰せつかりました。1期目のこの4年間、コロナウイルスや自然災害への対応を始め、日夜精力的に執務され、県民とのふれあいを大切にしてこられた政治姿勢に感謝し、良い成績で2期目のスタートが切れるよう努める所存です。次号からは、「総裁選」です! 

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国政報告(第740号)

 先週は、台風10号の進路予想の変化に伴い、交通規制や行事の有る無しの判断など何かと気を揉む毎日でした。九州や関東・東海など風雨による被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。党県連も、県庁に出向していた中央省庁の方々と交流する年一回の「ふくらぎ会」を中止しました。8月30日(金)、富山に戻る北陸新幹線には、東海道新幹線の運転見合わせにより、関西方面へ向かう旅客が殺到し、指定席車両の通路にまで乗客があふれる事態となりました。一面、北陸新幹線の代替補完機能の重要性を再認識し、敦賀以西の整備の必要性を後押しするものと実感しました。

 さて、12日(木)から始まる党総裁選に向け、立候補を目指す議員が10名以上に上り、今週はさらに表明が相次ぐ見込みです。充実した政策論争がなされ、新総裁の下、党の再生が実現するよう期待しています。私の態度についても近く心を決めたいと思います。

 前号で、8月25日(日)に氷見市でふるさと対話集会を開催した旨、報告しましたが、元旦の地震からの復興施策への要望と併せて、今後の防災体制についての貴重な意見も頂きました。特に、地域では小学校や地区センターのみならず、単位自治会の集会所も顔見知りの住民が集え、気心が知れることから、指定避難所以外の施設でも物資の備蓄をしておくことが効果的との事でした。また、海沿いでは津波からの避難について距離のある高台よりも、地区内に3階以上の建物に駆け込む方が良いのでは、との話もありました。防災計画で想定される津波の高さに合わせて「避難ビル」の設定など、きめ細かな対策を練り上げることも必要だと感じました。復興については、秋の稲刈りの後に改めて圃場や水路、パイプラインの状況を把握し、復旧作業を進めてほしいとの事、当局に伝えます。

 月末には、新年度予算の概算要求が各省庁から財務省に提出されました。北陸新幹線については、小浜・京都ルートで新大阪まで事項要求で着工要求し、併せて事業推進調査も増額要求されました。この方針は、27日(火)の与党北陸新幹線PTで了承されましたが、出席議員からは改めて25年以上かかるとされた工期の短縮に努力すべきとの声が強く上がりました。今後、ルートを確定させ、地元自治体・JR西日本と「着工5条件」をクリアすべく調整が進められる事となります。いよいよ正念場を迎えます。

 このほか、29日(木)には党東日本大震災復興加速化本部の根本本部長、公明党の赤羽本部長に随行して官邸に出向き、第13次提言を岸田総理に提出しました。その後、再開以来2回目の党氏制度のあり方に関する検討WTで事務局長として司会を務めました。平成8年の選択的夫婦別姓制度導入を提起した法制審議会答申について、当時、党内でどのような議論がなされたのかを振り返りました。総裁選をはさんで今後も丁寧に論点を整理していきます。

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国政報告(第739号)

 20日(火)に党総裁選選挙管理委員会が開かれ、9月12日(木)告示、27日(金)投開票と日程が定まりました。報道では11人が出馬を検討しており、既に小林鷹之、石破茂、河野太郎の3人が出馬を発表しました。15日間の運動を通じて、今後の日本のビジョンと政策、党改革の方針について活発に議論した上で、新総裁が選出されるよう願っています。私がどなたを応援するかは思案中です。従前から支持してきた石破議員、前回の総裁選で支持した河野議員、また、当選同期の小泉、斎藤議員と、15年間の議員生活を振り返りながら、最善の選択をしたいと思います。

 お盆明けの19日(月)、京都で全国山・鉾・屋台保存連合会の常務理事懇談会に出席し、夕刻に東京に着きました。その後、永田町では引き続き政策分野の会議や打ち合わせの毎日です。21日(水)午後、選挙制度調査会が開かれ、7月の都知事選を踏まえ、役員会で議論してきた公職選挙法改正の考え方を諮りました。選挙ポスターにも政見放送や選挙公報と同様の訓示的な品位保持規定を導入し、営利目的に利用した場合の罰則も付すことで一致しました。選挙ポスターに候補者の名前の掲載を義務化しては、との意見や、公設のポスター掲示板の数を減らしては、との意見もあり、今後の進め方を逢沢会長に一任頂きました。23日(金)朝に公明党と打ち合わせした所、両党の考え方は概ね一致し、今後は野党各党にも呼び掛け、超党派での合意を基に法改正を目指すことになりました。

 22日(木)は、日帰りで金沢市に出向き、会長を務める金沢福光連絡道路期成同盟会に出席しました。県境区間の整備について、石川・富山両県の土木部が連携して事業効果を積み上げるよう、お願いしました。東京に戻り、夕刻、東日本大震災復興加速化本部会合に出席し、事務局長として司会を務めました。与党第13次提言案、復興庁の新年度予算・税制要求案を議題とし、今後の取り扱いを根本本部長に一任頂きました。同日、県第三選挙区支部青年部の皆さんが上京、翌23日(金)には県連の富山政治学校受講生の皆さんも上京され、それぞれ、懇談の機会を持ちました。

 地元に戻って週末の24日(土)は茶道裏千家淡交会高岡支部総会県退職公務員連盟の役員の皆さんとの懇談、砺波市選出の米原県議後援会総会と順次出席しました。夕刻、高岡市金屋町自治会の夏祭りに顔を出した後、南砺市利賀地区に向かい、劇団SCOTの演劇を鑑賞しました。25日(日)は石川3区選出の西田昭二代議士をお招きし、氷見市の久目地区東地区で党のふるさと対話集会(1036-7回)に臨んだ後、堂故国交副大臣、林氷見市長、光澤県議の合同報告会に出席しました。席上、林市長が病気を理由に今秋での市長退任を表明され、驚きました。林市長の能登半島地震への献身的な対処のご苦労を想い、平癒を念じています。

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国政報告(第738号)

 お盆を挟んで2週間ぶりの報告ですが、この間の最大の出来事は14日(水)朝の岸田総理の総裁選不出馬表明でした。富山へ戻る日で、宿舎に居たところ、突然テレビにニュース速報が流れ、11時30分からの記者会見でようやく事態が呑み込めました。地元メディアからもコメントを求められましたが、まずは、政治資金問題に端を発した我が党に対する不信感の高まりに対し、党の最高責任者として対処されたことを重く受け止めます。この3年間、政策遂行の面では大きな混乱の無いまま、内政・外交ともに安定的に政権運営されてこられたと思います。成長と分配の好循環を目指し、2年連続で高率の賃上げを実現させ、7月末の日銀の利上げに見られるようにデフレからの脱却も確実になりつつあります。異次元の少子化対策、防衛力の強化にも取り組み、外交面でもG7各国との協調はもとより、一時冷え込んでいた日韓関係も佐渡金山の世界遺産登録実現など好転してきています。それだけに、党所属議員のコンプライアンス違反が主因となった不出馬は残念です。この上は、9月の総裁選に向け、多彩な方々が立候補され、今後の日本の針路についてのビジョン・政策を切磋琢磨する中で新総裁が誕生することを期待し、また、一票を投じていきたいです。

 先々週に戻り、6日(火)に東海北陸自動車道・東海環状自動車道建設期成同盟会総会で挨拶し、四車線化事業の一層の進捗を要望しました。7日(水)は沖縄振興調査会にて新年度予算編成に向けた現地の皆さんの要望を伺いました。次いで与党北陸新幹線PTにて国土交通省から小浜・京都ルートについて京都駅付近のルートを3案、工期と事業費見込みを添えて提出されました。働き方改革と諸物価高騰で、工期は25~28年に延び、工事費は5兆円台に上振れしました。環境アセス調査を踏まえ、地下水対策等には進展が見られ、費用対効果や工期短縮の検討も進めつつ、令和7年度末の着工を目指し、今夏の予算概算要求に盛り込むか、月末に再度PTを開催し、判断します。8日(木)は日帰りで地元に戻り、庄川右岸地域用排水対策促進協議会総会で挨拶し、県営事業の着手を踏まえ、「流域治水」の視点で事業促進を要望しました。9日(金)は佐渡島の金山世界遺産登録実現PTにて、先月、インドにて無事登録された旨を報告しました。新潟県知事、佐渡市長にも出席頂き、有志議員の在京大使館への働きかけ等の支援に感謝しました。

 お盆を挟み、地元では、10日(土)に高岡市の針山県議後援会総会福井市議の市政報告会、11日(日)には南砺市で綿貫民輔先生の寿像除幕式、砺波市で利賀ダム期成同盟会総会及び本体等着工式に出席しました。15日(木)は県主催の戦没者追悼式に参列の後、小矢部市興法寺地区での馳・新田両知事等による恒例の「ふるさとトーク」に参加しました。週明けからまた東京で頑張ります。

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国政報告(第737号)

 前号で中国出張の毎日の行動を報告しましたが、感想をいくつか披露しようと思います。まずは、遣隋使・遣唐使に始まる両国間の交流の歴史について、中国首脳部も源流としての認識があることです。阿倍仲麻呂については、全人代の会見でも、当時の李白、王維との交流を言及されました。そして、コロナ以前のように、青少年を含めて幅広い人の行き来を回復させたいとの想いを聴きました。ちなみに、最近のインバウンドの復活で、我が国を訪れる中国人の数は急回復し、今年の6月の月間は66万人に達しています。地元の県立伏木高校が国際交流科を設け、環日本海交流を目指し、ロシア語、韓国語、中国語を第二外国語として教えています。各国に友好校があり、コロナ前は積極的な交流活動を展開しており、その再起動が期待されます。

 地球温暖化問題についても、脱炭素型自動車の導入に積極的な印象を持ちました。電気自動車やハイブリッド車のナンバープレートが緑色となっており、ガソリン車の青色と比べれば、グリーン化が一目で視認できます。我が国の取り組みにも参考になりそうです。市中の決済がほとんど電子マネーかカードになっていて、現金では買い物ができないなど、6年前からの社会経済の変化にも驚かされました。折々の訪問が有用であると痛感した次第です。

 さて、帰国翌日の7月27日(土)午後には、インドからユネスコの世界遺産委員会で佐渡島の金山の登録が無事、全会一致で決定されたとの知らせが届きました。党の登録実現PT座長を仰せつかり、委員国の在京大使館への働きかけなど活動してきた立場で、大変嬉しく思っています。特に、韓国との関係において、地元の新潟県、佐渡市の皆さんが政府と連携して調整に努力頂いたことが結果につながったと感じており、敬意を表するとともに、今後、「世界の宝」を活かして地域発展につなげて行かれるよう念じています。

 同日夕方、射水市の高橋市議の後援会総会で挨拶し、29日(月)からは再び東京にて、東日本大震災からの復興、都知事選を踏まえた選挙制度の検討、氏制度のあり方WTの準備など党の政策案件について仕事を進めました。8月1日(木)には党東日本大震災復興加速化本部の会合があり、根本本部長の下で、月末に向けて策定作業を進めている与党第13次提言の骨子案を説明しました。特定帰還居住区域の設定、除染が進み始めたことから森林再生に向けた作業基準を検討すること、中間貯蔵施設に搬入された除去土壌の処分に向けた検討を加速化すること、放射線に係るリスクコミュニケーションを強化・活用することなど内容を検討中です。

 梅雨明け後となった週末の地元では、3日(土)朝、射水市海老江海岸で開催されたユニバーサルビーチプロジェクトで挨拶しました。お盆前の報告はここまでとして、次回は19日(月)の週にて。

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国政報告(第736号)

 本号は、海江田衆院副議長の中国訪問団の一員として22日(月)から26日(金)まで訪中させて頂いた報告です。立憲民主党の神谷議員、日本共産党の穀田議員とともに、超党派の構成でコロナウイルスの影響で令和2年から途絶えている全国人民代表大会(全人代)との議会間交流の復活を呼びかける目的での訪問でした。

 22日、羽田から空路で北京に入り、早速、夕刻に全人代常務委員会の趙委員長、肖副委員長と相次いで会談しました。議会間に限らず、あらゆる分野で交流が細っていた両国ですが、私たちのほか、武見厚相、森山党総務会長と今月は訪中が相次ぎ、機運の高まる中での会談でした。岸田総理も昨年11月に習主席、今年5月に李総理と会談、両国の「戦略的互恵関係」を再確認し、政治的指導力をもって建設的、安定的な関係を構築する旨、合意しています。議会間交流も再開すべく必要な手続きを進めていくことで一致しました。

 最近の両国間の懸案として、海江田副議長から、中国での邦人拘束、東シナ海情勢、ALPS処理水放出に伴う水産物等の輸入規制、短期滞在ビザの問題を挙げ、ビジネス環境を含め関係改善の取り組みを求めました。中国側は、平和共存、友好協力の基本的方向に沿って共通の利益を追求すべきとし、諸課題について話し合いを深め、解決していく姿勢を示しました。処理水については科学的見地から両国の実務者協議を進めること、ビザ免除については相互主義に基づきお互い努力しようとの回答でした。両国の文化、政治体制の違いを認め合った上、幅広く相互理解の醸成に取り組もうとの呼びかけがあり、青少年を含めて交流拡大の想いで一致しました。

 23日(火)、中日友好協会役員、金杉中国大使との面会を済ませて空路、陝西省西安市に入りました。西安は歴史を辿れば唐の都、長安であり、万葉集の昔に遡って、両国間関係の源流の地とも言えます。省人代常務委の庄副主任との会食の席で、717~770年の長きにわたって唐で過ごした阿倍仲麻呂の歌、「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」(古今集406番)を紹介し、朗唱する機会を得ました。

 24日(水)は近郊の秦始皇帝の兵馬俑(よう)、唐玄宗の華清宮、長安の城壁など歴史的な故地を案内頂き、25日(木)はBYDの自動車製造工場を見学しました。自動車産業に参入してわずか20年余りで急成長し、運行性能の高い電気自動車を量産しています。その研究開発意欲には学ぶものがありました。同日夕刻、空路上海市に入り、市人代の黄主任と会談、26日に上海虹橋街道起草立法連絡点を訪問して法律・条令制定時に国民の意見を前広に聴取する制度を導入した旨、説明を受けました。最後に赤松総領事から現地事情を伺い、「百聞は一見に如かず」、6年ぶりの中国の変化を肌で受け止め、交流の大切さを痛感して帰国した次第です。

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