第10回ミニ対話集会 南砺・福光

コロナウイルスで地域の商工業者は厳しい状況にある。南砺市もプレミアム商品券、食事券など応援して頂いているが、国も力強く支援してほしい。

南砺市始め各自治体の対策の予算は、国がコロナ・物価高に対応する「地方創生臨時交付金」として支出しています。今月、岸田総理はさらに6千億円の支給を発表しており、各地域の特性に応じた支援策を進めてもらえれば、と思います。これとは別に、商工業者の前向きな設備投資に対する補助も行っています。

建設業の人手不足への対策を国・県・市それぞれに進めてほしい。

最近、建設業に限らず、教職、林業、薬剤師など様々な分野で人手不足、成り手不足の声を聴き、少子化の影響が顕著だと思います。建設業について、国は魅力ある職場づくりのための「働き方改革」を主導しており、児童・生徒対象の事業現場見学会など、仕事への理解を深める取り組みも進めています。県は、砺波学区の高校に土木を学べる学科を設けることを検討されています。

橘のスローガン、「地方から始まる新しい国のかたち。」で、「地方」とは何を指しているのか?

13年前、国政を志した際、それまで務めていた高岡市長職の経験から、それぞれの地域で育った若い世代の皆さんが自分の地域で自己実現できるようにしたい、という思いがありました。もちろん、他地域に出る人を引き留めるものではなく、同じ数の若者に他地域から移住してもらえるような、全国津々浦々がそれぞれの良さ、特色を持って将来に向かっていける国のかたちを目指そうとの思いで、このスローガンを掲げました。現在の言葉でいうと、「地方創生」に当たります。

若い世代が次世代を育て、自己実現していくことを、行政が積極的に支えるべきと思う。

自分自身の経験からも、子育てには様々な悩みや困難がつきものだと痛感します。孫を持ってみて、「しつけ」など、孫の振る舞いだと大目に受け止めることも、親の立場ではそうは行かないな、と今になってわかることもあります。三世代同居や親族など、昔は様々な相談相手や支えが周囲に得やすかった時代から、ずいぶん変化している今日、行政も妊娠から子育て全般について、カウンセリング、子育て支援センター、労働法制、放課後児童クラブなど様々な施策で次世代育成を応援する必要があると思います。県、市も積極的に取り組んでいますが、国も来年度に「子ども家庭庁」を設け、積極的に取り組んでいきます。

南砺市に雨の日も遊べる遊具を備えた場所が欲しい。

(答:田中市長)各所から要望されており、市有の遊休施設の活用など検討しています。

事業を営んでいるが、材料など物価高で価格転嫁しづらく、苦労している。

原油高騰、円安など物価高が続きそうな情勢となっており、国もガソリンの価格抑制など対策を進めていますが、望ましいのは賃上げや適正な価格転嫁を通じて、2%程度のインフレを伴って経済が持続的に成長していく状況を作り出すことだと考えています。このため、最低賃金の緩やかな引き上げや、下請け実態調査など、皆が稼げて皆が消費できる経済の実現に努力します。

コロナウイルスの影響で観光・宿泊業も打撃を受けており、廃業も相次いでいると聞く。しっかりとした対策を望む。

第7波は社会経済活動に公的な制限をかけずに乗り切れそうで、コロナウイルスと共存していけるメドもたってきましたが、団体旅行の戻りが鈍いなど、観光でも特定の業態の方々には依然として厳しい状況が続いています。地方創生臨時交付金を活用して、自治体に地域の実情に合った底支えをお願いするほか、入国制限を撤廃し、インバウンド客の復活も促していきます。古民家再生、寺院の活用など観光産業に参入する動きもあり、新たな動きも応援していきます。

隣接し、人口の多い金沢から南砺市への入り込みを増やすべき。

福光には、「ぬく森の郷」や「道の駅福光」など、金沢の方に人気のある施設もあります。「どじょうのかば焼き」といった地域の特色ある食もあります。相互交流を拡大しながら、地域の活性化につながれば、と思います。

金沢の大学に通学しているが、南砺市内に若者の出会いの場づくりを!

南砺市では婚活を応援する「おせっかい(会)」が活動されています。金沢に通われている由、サークル活動など、金沢で出会った方を南砺市へ連れてくるのも一案化と思います。移住したくなる魅力ある地域づくりがさらに進めば、と思います。

人生百年時代と言われ、戸惑いもあるが、前向きに頑張りたい。

私も60歳を超えてみて、今後とも何かしら「世の中」との関わりの中で、何かの役に立ったり、生きがいを持ったりしながら、前向きに進んでいきたいと思います。当面は、今の職務で良い国・良い地域づくりに貢献できるよう努力したいです。