第23回ミニ対話集会 南砺市城端地区

1.曳山の収蔵庫(3町内は整備済で、3町内は未整備)や修理場の整備に国の補助をお願いしたい。

(答)国の補助は曳山本体の修理や行事の伝承者養成にかかる取り組みを対象としており、現状では収蔵庫・修理場は対象となっていません。ご要望は文化庁に伝えます。

2.学校の音楽の授業に「邦楽」を取り入れてほしい(祭囃子に親しむきっかけに)。

(答)現行の学習指導要領を見ると、中学校2年で「日本の伝統音楽」が対象となっています。また、邦楽奏者の方が学校を訪問して楽器の実演を見せる活動について補助対象となっています。

9月24日(日) 第23回ミニ対話集会/南砺市(城端地区)

3.地域内に廃業した商業施設があり、子供の遊び場に改修できないか?

(答)公共施設であれば、自治体ごとに作成する「公共施設配置適正化計画」に位置付ければ、国の財政支援が受けられます。私有物件の取り扱いは、まずは所有者の意思によりますが、空き家対策が充実される中で老朽・危険物件の解体・活用について、社会資本整備総合交付金等の補助制度があり、自治体の判断によります。

4.地域を流れる山田川には土砂が溜まり、低木が生えている。水害防止のために対策が必要では?(関連)小矢部川の水害対策の現状は?

(答)山田川は小矢部川水系の県管理河川です。小矢部川水系全体として、国・県・市などで「大規模氾濫に関する減災対策協議会」を設け、計画的に対策を進めています。県・市が単独事業として行う浚渫事業は、総務省が有利な起債制度で財政支援します。

5.南砺市の空家実態調査によれば市内の空き家の状況が深刻になっており、その改善を目指し、民間有志で不動産紹介事業を立ち上げたりしている。ついては、「2拠点居住」や空き家の活用を国として財政・税制面で支援してほしい。

(答)国の「地方創生移住支援事業」は、東京23区内に在住・通勤するに人が地方に居住(住民票を移す)する場合の支援となっていて、「2拠点居住」までは及んでいません。ご要望は内閣府に伝えます。また、空き家の活用についての財政支援は3.の回答のとおりであり、税制については、空き家を放置する方への増税、処理する方への減税が組み合わされており、内容は毎年充実する方向です。南砺市では井波地区で民間有志の取り組みが進んでおり、良い連携が図られれば、と思います。

6.まちづくりを進める上で、空き家を活用した子供や高齢者の居場所づくりに取り組もうとしているが、国の制度が厚労省、文科省など縦割りで要件も厳しく、使い勝手が悪いと感じている。また、まちづくりに携わる人材の育成を支援してほしい。

(答)国の制度は、教育、福祉、産業振興など目的別に設けられており、地域の実情に応じてうまく使っていくためには、現場に近い県・市のコーディネーターとしての役割が大切と思います。人材育成については、スタートアップ支援として、地方移住とセットになった補助事業もあります。

7.消防団のなり手不足に苦労している。若手団員がポンプ車に乗れる中型免許を取得する際に補助をしては、と提案する。また、消防団に係る交付税措置の単価アップをお願いしたい。

(答)消防庁によると、「市町村が消防団員の準中型免許の取得に対して助成を行った場合、補助額の1/2に対して特別交付税措置を講じて」いるとの事。消防団に対する交付税措置は、逐次拡充されていますが、ご要望を消防庁に伝えます。

8.氷見線・城端線の運営再構築について、内容を知りたい。

(答)沿線自治体(南砺・砺波・氷見・高岡の4市)から従前より、①車両更新、②ICカード導入、③直通化、などの要望があり、JR西日本からもLRT導入等の案が出されていました。今年の年初に、朝夕の利用客の実態からしてLRTでは能力不足で既存車両の更新が現実的であるとの結論が出て、さらに、今年の通常国会で地域と事業者がまとめた再構築計画に係る費用の3分の1を国が負担すること(新駅設置等の関連事業は2分の1補助)が決まり、県・市当局での検討により、国の新制度を活用して①、②、③の課題を順次解決した上、運行主体を「あいの風とやま鉄道」に移管する方向で中身を詰めていると聞いています。その祭、「経営安定基金」を設定し、当分の間は赤字の地域負担を発生させないようにするようです。さらに、利用し易いダイヤ設定、新駅設置など利用者目線の改善も期待されるところです。

9.東海北陸自動車道の四車線化の見通しは?

(答)現在、小矢部砺波JCTから白川郷ICまで事業が進められており、県内の「明かり区間」から順次四車線化されていく見込みです。五箇山ICまでのトンネルも順調に掘削されています。さらに今通常国会で、高速道路の利用料金をさらに50年間徴収できることとされたことから、これを財源に、残る白川郷IC・清見IC間の四車線化着工を実現するべく、来年春を目標に、岐阜・富山両県で懸命に要望している現状です。着工できたとしても区間が長いので工事は段階的に進められる見込みで、最長の飛騨トンネルがいつ始まるかで、全線四車線化の時期が見えると思います。

9月24日(日) 第23回ミニ対話集会/南砺市(城端地区)