2017年7月

国政報告(第390号)

 27日(木)の東京は暑さも一服し、戻り梅雨のようなどんよりした一日でした。午後には民進党の蓮舫代表が辞任表明し、夜には稲田防衛大臣が辞意を固めたとのニュースが流れました。2日(日)の都議会議員選挙の大敗以来、内閣支持率が大きく低下し、政府・与党の一員として、国民の皆様にきちんと向き合えているか、反省しています。24-5日(月-火)の衆・参予算委員会の閉会中審査で一定の説明責任を果たしたとは思うものの、引き続き緊張感を持った対応が必要と痛感しています。一方、ゲリラ豪雨の影響で、富山県始め各地で被害が続発しており、関係の皆様にお見舞い申し上げ、復旧に努めて参ります。

 先週末の22日(土)は、党氷見市連支部と合同で、氷見市の薮田地区明和地区にて市政・県政・国政報告会を開催しました。薮田県議、萩山市議、松原市議、上坊寺市議がそれぞれ活動報告を行い、出席の皆さんからは、道路改良など公共施設整備の要望や、高齢化が進む中での公共交通の在り方などコミュニティを維持する方策について意見が出されました。県議・市議が自らの地域課題を把握し、問題意識を高めて活動している姿にも感銘を受けました。

 23日(日)夕刻の渡辺県議会副議長の就任祝賀会に出席の後、最終のはくたか号で上京し、24日(月)は県立高岡西高校2年生の皆さんの国会見学を受け入れ、ついで、地すべり・がけ崩れ対策の県議会議長会の会合に出席しました。今冬の南砺市利賀地域の融雪に伴う斜面崩落の際の国当局の迅速な対応と適切な助言に御礼申し上げ、総合的な土砂災害対策の必要性を提起しました。

 25日(火)は、砺波市と南砺市の新年度予算要望を受け、陸上自衛隊富山駐屯地の拡張事業の進捗を図るため、一緒に防衛省を訪問、要請してきました。党富山県連の武田政調会長始め各支部の政調会長も上京されており、夜の懇談会は少しづつ顔出ししました。

 26日(水)は、朝一番で砺波市議会自民会の皆さんの激励を副大臣室でお受けした後、36回目の出張にて、東北新幹線を利用し、宮城県名取市と気仙沼市に出向きました。名取市では甚大な津波被害を被った閖上(ゆりあげ)地区でも、盛土した地盤上に建設された高層の災害公営住宅が今月から入居開始となり、来春の小中一貫校の開校に向け、校舎建設が急ピッチで進んでいました。山田市長始め皆さんから初めて地区の将来構想のお話も聴き、復興の進展を実感しました。ついで、小泉進次郎代議士から紹介頂いた(株)気仙沼ニッティングの御手洗瑞子社長を訪問し、気仙沼の女性の皆さんに「手編み」の仕事を提供し、地域の生業再生に一役買っている取り組みを伺いました。被災地再生のために、地域外から入って下さる若い力に感謝しつつ、復興から創生へと東北が力強く前進するよう、復興庁も努力していかなければ、と思いを新たに帰京しました。

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国政報告(第389号)

 関東以西は梅雨明けとなり、暑い毎日が続いています。九州北部の豪雨の被害からの復旧作業も次第に軌道に乗り始めていますが、未だ行方不明の方もあり、改めて被災された皆様方にお見舞い申し上げます。

 先週の報告を綴った後、アイヌ政策推進会議座長代理として、13-4日(木―金)と北海道に出張し、国立博物館など「民族共生象徴空間」として整備する予定の白老町のポロト湖畔に伺い、戸田町長、道の山谷副知事始め皆さんと意見交換させて頂きました。現在は基盤の整備から工事が始まっていて、2020(平成32)年4月24日(金)のオープンまでにハードの施設とソフトの展示内容を完成させるべく、急ピッチで作業を進めなければなりません。折しも、我が国を訪れる海外旅行客が順調に増えており、新千歳空港でも国際線旅客ターミナルの増築も進められています。アイヌ文化の特色を生かし、内外のお客様に親しんで頂ける施設を整備し、初年度から訪問者を年間百万人以上とするべく、関係者一同努力することを誓い合う訪問となりました。アイヌの皆様のご遺骨を保管している北海道大学にも足を運び、名和総長やアイヌ・先住民研究センターの常本センター長にも今後に向けた前向きなお話を伺いました。北海道アイヌ協会の加藤理事長始め関係の皆様とも懇談させて頂き、皆の想いが実を結ぶプロジェクトとなるよう、関係者の一人として強く念じる次第です。

 15日(土)に地元の中川高岡市議の後援会総会に出席し、16日(日)は富山新港で3回目となった「タモリ・カップ」の開会式に出席したのち、新幹線で上京し、18時からの都市対抗野球の応援に駆け付けました。平成16年春まで私が勤務させて頂いた高岡市の伏木海陸運送野球部が、5年ぶり4回目の本戦出場を果たし、東京都代表のJR東日本との対戦となりました。相手の投手は今年のドラフトの注目選手で、残念ながら打ち崩せず、3対0で敗退する結果となりました。それでも、守っては11安打を浴びながらも、要所をファインプレーで締めて失点を抑え、スタンドから大きな拍手を受けたこと、嬉しく思いました。捲土重来を期待します。

 連休明けの18日(火)の夜、東北新幹線にて盛岡へ出向き、翌日は35回目の出張で、釜石市(野田市長)大槌町(平野町長)山田町(佐藤町長)を訪ね、復興の現状とご要望を伺いました。3市町は、三陸沿岸でも津波被害の甚大であった地域で、未だ仮設住宅にお住いの方が千人単位でいらっしゃる状況ですが、いずれも今年度から来年度にかけて恒久住宅への移転の見通しが立ちつつあります。3人の首長さんもそれぞれに「復興から創生へ」の想いを力強く語って頂け、意を強くした次第です。

 福島県浜通りなど、未だ厳しい箇所もあることを踏まえつつ、宮城・岩手の進捗を喜び、更なる前進のための30年度予算の要求へと進んでいきます。

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国政報告(第388号)

 先週末から大量の降雨に見舞われた九州北部の福岡・大分県の災害は亡くなられた方・行方不明の方が50人を超える甚大な被害になっています。ご苦労されている方々にお見舞い申し上げます。激甚災害指定など政府も迅速な対応を取る旨、表明しています。安倍総理も日欧EPAの大枠合意などの外交成果を挙げてG20から帰国され、早速12日(水)に被災地入りとなりました。一方、国会は10日(月)に衆参両院の委員会にて加計学園問題の閉会中審査がテレビ入りで実施され、前川前文部科学次官が参考人招致されました。審議結果についての評価は様々ですが、政府側としては「丁寧に説明する」姿勢を堅持することが肝要と思っています。

 富山では、8日(土)に堂故参議院議員の集会があり、橋本聖子党参議院議員会長の講演を伺いました。都議選惨敗を受けて、党所属国会議員の資質向上を訴えられた上、ご自身の選手経験を踏まえ、オリンピックを目指す選手育成においても人間力の向上を主眼に取り組んでいる事を披露されました。個々の選手には、オリンピックに出た後も人生航路が続く訳で、「どんな人生を過ごすか」という長期的な視野で目標を持たせることが大切だそうです。パラリンピック出場選手の脳波を計測すると、脳のすべての部分をフルに生かしてプレーしており、オリンピック出場選手も大いに見習って能力開発する必要がわかったことなど、私にとっては新鮮で学ばさせられる点が多々あり、充実したあっという間の1時間でした。

 9日(日)朝は、高岡市吉久地区のまちづくり協議会総会に出席し、丸谷会長から重要伝統的建造物群指定に同意する住民の方々が全体の80%を超えた旨、報告がありました。これで、伝建指定に向けた地元要件が整った訳で、実現すれば高岡市では山町筋、金屋に続く3件目となります。地域の皆さんが守ってこられた「さまの子の街並み」の新たな歩みに向け、文化庁の審査に期待しています。このほか、奈田射水市議の後援会総会、選挙区6市の市議会議員の皆さんの慶政会総会にも出席しました。慶政会では、議員が発言する際に留意すべき「六つの「た」」の話を披露しました。伊吹元衆院議長の教えですが、①旅先は要注意、②例え話は危ない、③他人の悪口は要注意、④多数の前でのお話は要注意、⑤正しいと思う意見を述べる時が危ない、⑥立場をわきまえて、の6つの「た」で、様々な失言の原因が説明できるという訳です。①から③までは、先に西川公也先生からも教えて頂いたことがあるのですが、人前で話すときに気を付けるべきポイントを突いていると思います。

 東京では11日(火)に小矢部市の要望・懇談会に出席したほか、富山市・魚津市・黒部市の新年度要望も頂戴し、12日は富山にトンボ帰りで若鶴酒造のウィスキー醸造所再生の記念式典に出席しました。13日(木)からは、アイヌ政策推進会議座長代理として一泊二日で北海道(札幌市、白老町)出張します。次号でまた報告します。

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国政報告(第387号)

 7月に入った途端に、梅雨前線や台風3号の影響で九州北部など各地が激しい豪雨に見舞われ、富山県内でも避難勧告が発令され、土砂災害も発生しています。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げ、早期復旧に努めて参ります。

 7月2日(日)に施行された東京都議会議員選挙では、我が党の議席が57議席から23議席へと大きく減る大敗北となりました。とりわけ先週は、豊田議員の元秘書への暴言や稲田大臣の応援演説の撤回など、国政側の悪材料が続き、今までの最低獲得議席である38をも大きく下回る結果に至りました。党本部の指示により応援させて頂いた葛飾区の舟坂誓夫候補が再選されたのはせめてもの救いであり、お世話になった皆様に御礼申し上げます。

 都議選の惨敗という結果を、党としても真摯に受け止めていますが、改めて国民の皆様との関係において、「しっかりと向き合って」意思疎通していく姿勢が大切であると痛感しています。10日(月)には衆参両院で加計学園獣医学部設置を巡る問題で前川前文部科学次官を参考人招致して閉会中審査を行うことに決まりました。投げ掛けられた疑問を払いのけるかのような対応ではなく、いったんは受け止めて事実をしっかり確認し、丁寧に説明していく姿勢が肝心と思います。政権がスタートして4年半立った「緩み」との指摘もあり、内閣の一員として自らも緊張感を持って臨んでいきます。

 外交面に目を向けると、4日(火)にはまたもや北朝鮮がミサイルを発射し、東アジアの安全保障は引き続き重要な課題であり、一方、EUとのEPA交渉は6日(木)朝、大枠合意したとの報道があるなど、目を離せない情勢です。各省庁の幹部異動人事も発表され、8月末の新年度予算概算要求提出に向け、政策をまとめ上げる時期であり、地元自治体の皆さんも、6日の射水市を最初に、順次上京されます。この7月を大切に過ごしていきます。

 先週末は1日(土)に南砺市福光地区で野上・堂故参議院議員と合同の後援会の設立総会が開かれ、御礼のご挨拶をした後、最終の新幹線で上京しました。2日は宮城県に日帰り出張で、女川町で「カレイ&アイナメ釣り大会」の表彰式で大臣賞をお渡ししました。大震災でいったん休止していた大会を復活させて4年目で年々参加者も増えており、釣舟の数の制約もあるため抽選で80名弱を受け入れている由。自ら参加されて大会を盛り上げられた須田町長や木村議長に駅前のシーパルピア女川、ハマテラスなど新たに整備された商業施設を案内頂き、町外から多くの方々が訪れ、活気に満ちている状況を目の当たりにできました。次いで、石巻市に移動し、亀山市長、丹野議長、大森副議長の案内で6月30日(金)にオープンした「いしのまき元気いちば」を見学しました。運営に当たる後藤社長も市民に喜ばれ、市外の方々にも地場の特産品を求めて頂ける品揃えに努めるなど、力強い抱負を伺いました。大震災からやがて6年4か月、被災地の確かな復興・創生の歩みを着実に応援していきたいと思います。

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