2024年4月

国政報告(第723号)

 春の大型連休に入り、富山もチューリップフェアを始め、行楽地は多くの方で賑わっているようです。元旦の地震からの復興途上でご苦労されている方々にも、本格的な春が訪れる中、前進の気運が高まれば、と思います。政府も23日(火)に4回目の予備費使用を決定し、自治体が実施する復旧事業への補助金が手当てされました。県も稲の作付け前に基幹水路の応急復旧を概ね完了させるなど努力されています。今後は、国・県・市が連携し、地元住民の皆さんの意向を踏まえた液状化対策を推進していく事が課題であり、国の支援の充実に努めていきます。一方、奥能登地域では今なお避難者が約5千人、断水が約4500戸と厳しい状況が続いており、早期に日常生活が取り戻せるよう復旧の加速化が望まれます。

 皆様に大きな政治不信を招いてしまった我が党の一部派閥の政治資金不記載問題については、何度か報告してきたように、事実の把握、3月の党大会での党規約、ガバナンスコードの改正、4日(木)の関係議員処分と手順を踏んで対処してきました。23日には政治資金規正法改正案の方向性を取りまとめ、26日(金)の衆院政治改革特別委員会で各会派とともに意見表明するとともに、公明党との協議に入りました。27日(土)朝に富山で開かれた県連総務会にて会長挨拶の中で以上の経緯を報告し、一連の事態のお詫びとともに、地道に政治課題を解決することで信頼回復に汗をかいていく旨、お誓いしました。併せて、来年夏の参議院議員選挙富山地方区について、現職の堂故茂議員・国土交通副大臣を党本部に公認申請することを満場一致で決定しました。目下、能登地震対応にも日夜尽力されている堂故議員の必勝を期し、努力します。

 前号で触れたように、20日(土)に砺波市南般若地区で、島崎市議ほか皆さんと29回目のミニ対話集会を持ちました。地震を受けて、地域の断層帯調査や災害に強い高規格道路の整備を求めるご意見のほか、21世紀に入って概ね25年経った時点で、2050年に向けた国や地域のビジョンをどう描くかという質問を受け、考えさせられました。確かに、25年前には新幹線は無く、能越自動車道は建設途上でした。スマホもまだ登場していませんでした。一方、我が国の人口がピークを迎えたのは2008年で、今や人口減少が地域で強く感じられる状況です。中長期的視点からすれば、この人口減少と地球温暖化対策にいかに取り組むかが課題であり、地方創生施策も加味して取り組んでいく中から「新しい国のかたち」を築いていくべきだと、自らの想いを新たにしました。

 27日には高岡市福岡地区で川島県議の後援会総会、射水市で党小杉支部、新湊支部の総会に出席しました。通常国会は5月7日(火)の本会議から審議再開となりますが、次号は連休中のため、党政調での次年度に向けての私の活動状況を報告します。

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国政報告(第722号)

 季節は着実に前に進み、早くも「緑萌える候」となりました。いったん、夏日となる暑さが訪れたかと思うと、週末は黄砂も飛んで、日差しが遮られ、一転肌寒い陽気となるなど体調管理に注意です。

 通常国会は6月23日(日)の会期末に向けて、150日間の会期も後半に入り、先週19日(金)には重要法案とされていた子育て支援法案、食料農業農村基本法改正案が衆院本会議で可決、参院に送付されました。岸田総理には、訪米から帰国直後から、16日(火)の入国管理法案質疑、18日(木)の帰朝報告質疑に加え、参院でも17日(水)、19日と連日本会議が続き、ご苦労をおかけしました。その分、内閣提出法案の審議は順調に進んでおり、連休前の今週にもうひと頑張りという情勢です。一方、22日(月)に衆院、24日(水)に参院で予算委員会の総理入り集中審議が入ります。26日(金)には衆院の政治改革特別委員会が開かれ、政治資金規正法の改正について、各会派10分で意見開陳が予定されています。派閥の政治資金収支不記載問題の再発防止策をどうまとめるか、後半国会の焦点です。

 党政務調査会で私が関わる動きとしては、16日に座長を務める地方鉄道PTが開催され、えちごトキめき鉄道の鳥塚社長から経営に実際に携わる立場からの今後の地方鉄道のあり方についての意見を伺いました。地域社会が鉄道を我が事と受け止め、地域づくりと連動させて将来像を作り上げていく事が大切とのお話でした。併せて、若年人口が減る中で、鉄道に携わる人材が不足している現状と対策について、国土交通省の説明を聞きました。17日は、3年連続で委員長を務める社会的事業推進特別委員会にて地域で社会課題の解決に取り組むNPOを後押しする「中間支援組織」の必要性について、ルールメイカーズDAOメンバーの澤海渡さん達の提言を伺いました。起業者の悩みを受け止めて適切な助言ができるコーディネーター型の人材の必要性や、創業時の資金援助の仕組みなど、社会的事業を支える環境づくりの大切さを改めて認識しました。そして、行政がどのように関わっていくべきか、さらに検討が必要だとも思いました。18日は文化立国調査会にて漫画家のちばてつや様、里中満智子様ほか関係者をお招きして、マンガの自筆原稿のアーカイブ化の必要性と、これを受け持つナショナルセンター構築の構想について理解を深めました。いずれも、例年6月に打ち出される次年度施策についての「骨太の方針」への反映を念頭に置いた議論であり、5月に良いまとめ、提言ができるよう努めます。

 週末の地元では、20日(土)に高岡市伏木地区で藤井能三祭大伴家持卿献花祭、21日(日)に射水市黒河地区で竹の子祭りに参加しました。党活動では、20日に砺波市南般若地区で第29回ミニ対話集会(次号で報告します)、城端支部総会に出席しました。

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国政報告(第721号)

 先週に引き続いて桜が満開、見ごろとなったこの週末の13日(土)、滋賀県長浜市で全国山・鉾・屋台保存連合会総会が開催され、会長として参加しました。北は青森県八戸から南は熊本県八代まで、約400人の参加があり、「長浜曳山祭」で街が賑わう中、浅見長浜市長、大塚実行委員長はじめ皆さんのお世話で盛会裏に終えることができました。富山県からは、射水、魚津、城端、高岡の4団体、角田高岡市長にも出席頂きました。長浜の祭礼の特徴は山車に設けた舞台で演じられる「子ども狂言」で、春休みから猛稽古した小学生が様々な演目を見事に演じる姿は感動的でした。地元選出の、上野賢一郎衆議院議員の9歳の息子さんも商家の若旦那役で出演し、見物客の喝采を浴びていました。一方、総会の挨拶では、コロナ禍を乗り切ったものの、能登半島地震で七尾の青柏祭が中止を余儀なくされるなど、祭りを取り巻く環境が一筋縄ではない現状を述べました。その上で、地域の活力の拠り所となる祭り行事に対する期待が以前にも増して高まっており、文化庁の補助も活用した山車や道具の修復、各地で工夫を凝らしている次世代への継承の取り組みなど、情報交換しながら頑張っていこうと呼びかけました。また、本総会で30年にわたって連合会の運営に尽くされた高橋専務理事はじめ、4名の役員が退任され、ご挨拶には盛大な拍手が送られました。14日(日)の朝は敦賀へ出て、3月に開業した北陸新幹線に新高岡まで乗車し、時間短縮効果を実感しました。

 さて、通常国会は岸田総理ほか4閣僚が訪米される中、本会議、各委員会で内閣提出案件の審議が着実に進みました。国対副委員長として私が担当する委員会では、農水委で食料・農業・農村基本法改正法案、地域こどもデジタル特別委で子ども・子育て支援法等改正法案が審議され、参考人質疑、地方視察、地方公聴会などをこなしながら今週末の採決、本会議上程を目指しています。一方、政治資金問題に対処し、政治資金規正法の改正案を審議する政治改革特別委が衆参両院に設置されました。党でも12日(金)の政治刷新本部で改正の論点について討議されるなど、再発防止策の具体化が後半国会の焦点となります。

 党政務調査会では、沖縄振興調査会、文化立国調査会で、7年度に向けた施策づくりに向けたヒアリングに出席しました。特に、老朽化して本年10月末に閉場される国立劇場の再整備について、当初予定したPFI事業が、建設費高騰等により民間の応札が見込めない状況下で新たな整備手法が議論されています。このほか、社会的事業推進特別委員会、鉄道調査会地方鉄道のあり方に関するPT、財政健全化推進本部など、関わりのある場所で5月末を目途に、議論をとりまとめていきます。今週はこれらの会議も開催予定であり、国会の動きと併せて次号にて報告します。

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国政報告(第720号)

 前号で予想した通り、この週末は東京も富山も桜が一気に見ごろとなりました。7日(日)穏やかな天候の下、高岡市の五位小学校高岡西部小学校の開校式に出席しました。前者は、旧石堤、東五位、千鳥丘の3校、後者は西条、横田、川原の3校をそれぞれ統合して新設されたもので、将来は五位中学校、高岡西部中学校との小中一貫教育の形態に移行します。少子化を受けて市当局と地域の皆さんが協議を重ね、1学年2~3学級という教育環境の設定に合意頂いたもので、五位小学校は新築、高岡西部小学校は旧県立高岡西高校の校舎をリフォームしての開設となりました。県・市・地域・教職員と関係者の協力あってこそ実現したものであり、新しい学びの環境で児童の皆さんが実りある時を過ごし、新たな学校の伝統を紡いでいくよう、挨拶させて頂きました。

 さて、4日(木)夕刻、党紀委員会にて一部派閥パーティに係る政治資金規正法違反の事案についての関係者の処分が決定しました。旧清和政策研究会の衆参の代表者として、塩谷衆院議員、世耕参院議員が離党勧告対象とされたほか、不記載額500万円以上の議員については党員資格停止、党役職停止、戒告等の対象とされ、500万円未満の議員は幹事長注意処分とされました。世耕議員は決定前に離党した一方、塩谷議員は処分を不服として申し立てる方向と報道されています。先に今季限りでの引退を表明した二階元志帥会会長は対象から外されました。今回の事案については、不記載がいつから、なぜ始まったのか、令和4年に故安倍元総理がパーティ券売り上げの個々の議員への還付をやめる方針を出されたのに、逝去後に元に戻されたのはなぜか、といった経緯が、関係者の聴取をしても明らかになりませんでした。このため、派閥の運営責任という観点で処分の軽重が決められており、処分対象も一定の不記載金額で区切られる事となりました。以上の事情に照らし、やむを得ない判断であったと思います。一方、旧宏池会会長であった岸田総裁は、不記載が無いとの理由で処分対象から外れました。一連の措置も含めて週末も党幹部が地方に出向き、党関係者と車座対話を行い、謝罪と併せて意見聴取に努めており、事態の収拾には今しばらく時間を要するものと思います。

 近く、衆参両院に政治改革特別委員会を設置する事で与野党合意しており、ここを舞台に、再発防止のための政治資金規正法の改正が今国会で行われる見込みです。推移はまた報告します。

 このほか、週末の地元では、6日(土)に第三選挙区支部の幹事会、7日に新田知事の南砺支部後援会臨時総会高岡地区柔道整復師会総会高岡商工会議所青年部総会等などに出席したほか、後援会青年部有志の皆さんとの意見交換の機会も持ちました。地域の意見や要望を伺い、政治を身近に感じて頂く努力も続けていきます。

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国政報告(第719号)

 年度末となった週末は一気に気温が上がり、4月1日(月)の東京は桜が満開となりました。富山も今週末が見ごろになりそうです。

 一方、元旦に発災した能登半島地震から3か月が経過し、復旧・復興の努力が続けられています。基幹道路が甚大な被害を被った能登地域では、避難者が奥能登で8千人、断水戸数が9千と未だに厳しい状況が続いています。半島の地理的特性を踏まえた骨格道路の整備、また、多様な水源の確保など今後の防災・強靭化に向けての課題が明らかになっており、国土交通省で復旧方策と併せて検討が進められています。一方、富山県では液状化現象による被害への対応が課題となっており、先月18日(月)には新田知事が堂故国土交通副大臣はじめ県選出国会議員とともに岸田総理、林官房長官に対策の強化を訴えました(私は政治倫理審査会と重なって欠席)。これも受けて、22日(金)の第4回復旧・復興支援本部会合で岸田総理(本部長)から、「被害エリア一体的に液状化対策に取り組む際の国の補助率を1/2に引き上げ、(中略)そのエリア内で、被災者が1/3の自己負担で住宅復旧を行える新たな支援制度を創設(中略)さらに、エリアにかかわらず、(中略)被害住宅の耐震改修工事に必要な傾斜修復を含めて、最大120万円の定額補助を速やかに行えるよう措置いたします」との発表があり、対策が前進しました。面的復興に向けての関係者の合意や具体的な工法の検討など、被災された地域ではまだまだ手順を踏まなければなりませんが、新たな制度が事態を前進させる契機になれば、と思います。

 さて、先週28日(木)、参院本会議で新年度予算案が可決、成立し、通常国会は後半戦に入りました。衆院では26日(火)に食料・農業・農村基本法改正案が総理入りで本会議での趣旨説明・質疑を終え、委員会に付託されました。2日(火)には子ども・子育て支援法も総理入りにて本会議で扱われるなど、内閣提出法案の審議が本格的に進められています。また、この間を縫って、今夏の佐渡金山の世界遺産登録実現を目指し、ユネスコの世界遺産委員会のメンバー国の在京大使館に関係議員で手分けしてお願いに出向いています。私もこれまでに、ルワンダ、ベルギー、カタール、イタリアの各大使館に伺ったところです。委員会は7月に議長国であるインドのニューデリーにて開催される事が決まっており、江戸時代に手工業の技術の粋を尽くし、高純度の金の精錬を成し遂げ、併せて全国各地から佐渡に集まった人々によって多彩な文化が育まれた歴史を評価頂けるよう、情報発信に努めています。

 地元では週末の31日(日)、新田知事の砺波支部後援会に出席、祝辞を述べました。党県連の知事選への対応については、今後皆さんの意見を集約していきます。4日(木)には党本部で政治資金問題にかかる関係者処分が行われるとの由、次号にて報告します。

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