国政報告(第165号)

 平成25年最初の報告は、総務政務官として事実上最初の活動報告でもあります。まずは1日(火)に富山南郵便局で年賀状配達の出発式に出席しました。大晦日からの雪が止んで、清々しい張り詰めた空気がみなぎる中、各家庭が待っておられる年賀状を抱えて、赤いバイクに乗った社員の皆さんが一斉に局から出かけるシーンは元旦にふさわしい一コマでした。郵政民営化の見直しで、郵便会社と郵便局会社が統合され、今年はその成果が期待される年です。改正法案の審議に関わった者として、郵政事業の発展を促すよう努力していきます。

 危機管理のため、総務省でも大臣・副大臣・政務官6名のうち1人は必ず東京23区内に詰める決まりになっています。このため、2日(水)、3日(木)は当番のため、赤坂の議員宿舎で過ごし、4日(金)の県庁での顔合わせには羽田からの朝1便で駆けつける事となりました。新政権発足前後から為替相場は80円台後半まで円安が進み、東証の株価も1万円台を回復するなど、官民を通じてどことなくホッとした雰囲気での今年の仕事始めとなりました。「景気は気から」とは言うものの、このムードが確かな実態経済の姿となるよう、補正予算・新年度予算の役割が重要です。

 6日(日)は、有明のビッグサイトで東京都消防庁の出初式に臨みました。首都を受け持つ消防組織だけに、人員・装備や訓練は大規模でした。その一方、地域毎の消防団や自主消防組織、消防少年団など都民各層の参加があり、江戸時代の火消し以来の伝統の木遣り歌やはしご乗りの披露もありました。地元以外での出初式は初体験でしたが、地域を守る意識は同じなのだと強く思いました。東京都消防庁は東日本大震災の際、被災地の救助活動に尽力され、福島第一原発の事故の際にも過酷な環境下で原子炉の冷却を遂行された実績もあります。改めて消防組織の重要性を認識しました。

 7日(月)には総務省の仕事始め式があり、新藤大臣から5項目10点のミッションが示されました。とりわけ、日本を元気にすることが当面の目標であり、補正予算を手始めに大いに議論して仕事を進めようとの訓示でした。政務三役も一言ずつ挨拶の機会がありました。私は万葉集から「正月(むつき)たつ 春のはじめに かくしつつ 相し笑みてば 時じけめやも(巻18・4137番)」を披露し、お互いの気持ちを通わせながら、大臣が示された課題の解決に当たろうと申し述べました。

 こうして総務省での仕事が本格的に始まり、様々な団体の賀詞交換会に出席する一方、担当する情報通信・放送・郵政分野の現状と課題の説明を聴き終えたところです。一方、内閣全体として当面の経済対策の立案と補正予算の編成作業が進み、自民党でも各分野の部会が相次いで開かれました。その内容は次回に報告するとして、私自身は28日(月)に召集予定の通常国会に答弁側として臨む緊張感を持ちながら、省内の個々の打ち合わせに入っています。今年も頑張ります!

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