国政報告(第253号)

 台風18号に続いて、今週は台風19号が本州に上陸しました。地元富山の被害は少なかったようですが、全国でご苦労された皆様にお見舞いを申し上げます。この間、射水市での「全国豊かな海づくり大会」の一年前イベントや、高岡市の市道戸出石代川原線(北般若橋)の開通式に出席させて頂き、一足早く13日(月)の夕刻、東京に入って台風に備えました。

 明けて14日(火)は総務委員会で高市総務大臣の挨拶を受け、午後1時からの本会議で地方創生法案の趣旨説明・質疑がありました。増田元総務大臣の2040年には全国自治体の3分の1が消滅の危機にさらされるとの衝撃的なレポートをきっかけに、地方創生が少子化対策とともに内閣の重要課題に浮上しました。「まち・ひと・しごと」本部の名前の通り、若者に魅力のある多様な働き口を地域に用意し、子育てのしやすい環境を整えるために、何を為すべきかが問われる国会になりました。「東京一極集中に歯止めを」との論調が国会で鮮明になるのは久方ぶりで、地方選出の小生とすれば嬉しく思っています。もっとも、法案では各々の自治体に自らのマチを活性化させる戦略を立てる事を要請するに留まっており、具体的な施策の構築は今後の課題となっています。

 続いて16日(木)の午前には、東日本大震災復興特別委員会で竹下復興大臣の挨拶を受け、総務委員会では一般質疑がありました。各委員会とも、今週は所管大臣の挨拶と一般質疑が進められ、来週からは内閣提出案件の審査に入る見通しです。この間、江渡防衛大臣の政治資金収支報告書訂正、松島法務大臣の宿舎使用等の問題が野党側から取り上げられ、さらに、小渕経済産業大臣の政治資金収支報告書の記載内容が野党質疑の的となりました。原則論として、それぞれに説明責任を果たして頂き、来週からの実質審議に影響しないよう、願っています。

 次回の本会議が来週開催の見込みとなり、16日の午後一番、議院運営委員会の理事メンバーで、北の丸公園の国立公文書館を見学しました。我が国の公文書館も1966(昭和41)年の創建以来、半世紀に近づき、行政のみならず、司法・立法関連の文書も一括管理する前提で、国会近くの衆議院所有地での移転新築を望まれています。大日本帝国憲法の制定文書、終戦の詔勅、日本国憲法の制定文書など、歴史の教科書で見ただけの貴重な史料の実物を間近に見る事ができ、こちらも良い勉強になりました。

 今週末は、19日(日)告示の氷見市議会議員選挙に自民党の推薦を受けて立候補される皆さんを激励し、18日(土)から本年4度目の沖縄訪問の予定です。来春に先行返還予定の西普天間地区の土地利用について、党の提言を猪口沖縄調査会長、島尻WG座長ほかの皆さんとともに、地元関係者に説明します。基地問題など国政上の課題の解決にも、持ち場で努力を続けていきます。

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