国政報告(第323号)

 いよいよ四月、国会前庭の桜も咲き始め、富山も間もなく春本番ですね。先週末も26日(土)が県立保育専門学院の閉院式27日(日)が能越自動車道氷見南インターチェンジの開通式と行事が続きました。保育専門学院は60年の歴史の間に保育士を3千余名社会に送り出し、富山県の子育て環境の充実に大きな役割を果たしました。来春開校の富山県高岡看護専門学校にバトンを渡す形ですが、関係者の方々には深い想いがあるものと察します。また、跡地が有効に活用されるように願っています。

 氷見南インターの完成で、先週の国道8号坂東立交の完成と併せ、県西部の高速交通体系は一段と便利になりました。氷見市内では4つ目のインターとなります。更に年度末に向けて、28日(月)に東海北陸道四車線化の検討会、29日(火)には5年ぶりとなる利賀ダムの検証検討会が相次いで開催され、それぞれ事業化に向けて前進が期待される情勢です。東海北陸道は、事故・渋滞防止の観点から、追い越し等の付加車線の整備から始められないか、一段の検討が求められ、利賀ダムは、検証のための代替治水対策について、公開意見募集に入る事で、一歩階段を上りました。それぞれ、県・市の皆さんとともに、野上・堂故両参議院議員と協力して実現を目指して行きます。

 これに先立ち、25日(金)夕刻には富山大学芸術文化学部の開設十周年記念懇談会26日夕刻には、JCHO(独法地域医療機能推進機構)高岡ふしき病院を支援する会が開かれ、それぞれ武山学部長、加藤院長から地域の拠点機関として頑張っておられる現状を伺いました。芸術文化学部は有為な若者の養成の場として、高岡ふしき病院は病児保育を含め住民の安心の拠点として、前途に大いに期待しています。また、ともに国の機関であることから、私自身も関心を持ち、中央省庁との関係で役割を果たして行こうと思います。

 さて、通常国会ですが、年度末の大詰めを迎えた参議院の審議が順調に進み、29日に新年度予算が成立、31日(木)には税制改正やNHK予算など、年度内に仕上げるべき案件を無事終えました。残る2カ月の会期の焦点は、TPP協定の批准と関係法律の制定で、4月5日(火)の衆院本会議で審議入りの予定です。また、日々報道されているように、来年4月に予定されている消費税の10%への引き上げの扱いを巡り、取り止めるなら衆議院解散との観測が永田町界隈でもしきりに流されています。安倍総理の最近の発言は、「解散は頭の片隅にも無く」、「消費税引上げ中止はリーマンショック級の重大事が起きない限りあり得ない」との事。私とすれば、このコメントを言葉通りに受け止め、政治を停滞させずに前へ進んでもらいたいと考えています。総務部会長として参議院選挙の公約を取りまとめ、2020年以降の経済財政構想小委の「次世代へのメッセージ」づくり、文化GDP検討PTの第2回会合など、目前の予定をしっかりこなして行きます。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク