国政報告(第330号)

 第190国会も、会期末の6月1日(水)まであと10日余りに迫りました。熊本地震対策に緊急に編成された補正予算案も、16日(月)に衆院、17日(火)に参院で可決、成立し、来週の26日(木)からの伊勢志摩サミットまで、実質的な審議日程は僅かです。内閣提出案件については、成立させるもの、衆院で継続審議とするものの整理もほぼ終わりました。TPP関連案件、年金改正、外国人研修生受け入れ制度改正、などが継続案件となる見込みであり、参院で審議されている刑事訴訟法改正案の成否が最後の焦点と見ています。会期延長無しでの運びとしては、政府・与党にはまずまず実りある姿だろうと思います。一議員としては、昨年所属した国会対策委員会、野上先生を始め、議院運営委員会の皆さんのご苦労にひたすら感謝の気持ちです。

 先週末の地元は、14日(土)に党南砺市連、15日(日)に福岡支部の総会に出席射水市大門地区の凧まつり開会式高岡市伏木地区の曳山出発式にも顔を出しました。伏木では、明治時代に焼失した十七軒町の山車がこのほど復元され、百十年ぶりに7基揃っての曳き回しで地元の意気も大いに上がっていました。併せて、G7環境大臣会合が15-6日の日程で富山市で開催され、丸川大臣始め各国閣僚をお迎えしての前夜レセプションに列席させて頂きました。県のNOWPAP誘致の取り組み、富山市の環境未来都市の取り組みが実を結んだものと思います。

 今週の東京は、17日夜に、高岡商工会議所の川村会頭ほか議員の皆さんが視察で上京され、新幹線かがやき号停車継続の取り組み等を話題に懇親しました。18日(水)は2020年財政構想小委の14回目の会議があり、社員の副業を解禁されたロート製薬株式会社の山田会長に、その目的とこれからの働き方への想いを伺いました。私たちの中間取りまとめ、「レールからの解放」にあるように、人生100年時代には、就職・定年の時期が各自まちまちになり、社会人になってからの学び直しや、自分の能力を活かした転職が容易にできる制度が望まれます。社内の自主プロジェクトを奨励されてきたロート製薬では、社員の自主性をさらに高め、勤務時間内の生産性が向上する事を期待して、副業解禁に踏み切ったそうです。

 国会会期末に向け、政府では急ピッチで「骨太の方針」ほか、来年度予算・施策の骨格となる文書の作成が進められており、来週にも閣議決定される見込みです。党側からは、参院選公約や各種提言で政府側に予め意見を出しており、これらを勘案した政府案の検討が20日(金)の党政調全体会議でヤマ場を迎えます。総務部会からも、地方創生の記述の強化など意見を出して行きます。

 残る焦点は、来年4月に予定されている消費税増税の取り扱いと、衆議院解散の有無ですが、永田町でも毎日のように諸説が流れている状況です。私自身は、増税の判断は秋以降で良いとの立場、解散は無いとの見立てですが、率直に言って不透明感が強い現状です。来週また報告します。

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