国政報告(第347号)

 秋分の休日を前に、少々早いのですが、臨時国会を前にして、最近の出来事を含め、一度報告します。

 先週末は、18日(日)に石井知事の知事選に向けた事務所開きに出席した後、登坂絵莉さんの高岡市での祝賀会でお祝いを述べました。次いで、台風16号の影響を心配しながら19日(月)夜に上京し、20日(火)は福島県に日帰り出張しました。これで東北は副大臣就任以後7度目となりました。

 今回は役場が避難中の3町の訪問で、会津若松市で大熊町、二本松市で浪江町、いわき市で双葉町に伺い、最後にいわき市を訪ねて帰京しました。3町は町域に帰還困難区域が占める割合が高く、特に双葉町、大熊町はそれぞれ96%、62%に達します。会津では大熊町の皆さんが入居されている仮設住宅を訪ね、一日も早い除染、帰還を求める切実な想いを聴きました。8月末に出された帰還困難区域内に復興拠点を整備していく政府方針が示されており、来年度からは一歩を踏み出しますが、全ての住民の皆さんが帰還できるようになるまで、国が長期的に責任を持って取り組む決意である事も首長さん皆さんにお伝えしています。その上で、個々の具体的な課題、要望をしっかり受け止め、対処して行かなければと思います。

 一方、富山県では、県議会、富山市議会、高岡市議会で政務活動費の不適切な使用が問題となり、県議は2名が辞職、富山市では現職議員が9名辞職、補欠選挙の事態となっています。政務活動費はあくまでその目的に合致した議員の活動を実費弁償するものであり、使い切るとか目的外に流用することは許されません。また、会派に前渡しされていても、公金である事に変わりは無く、当然に厳正な出納が求められます。同じ党に所属する同志の議員の問題で県民のみならず多くの県外の皆様の批判を受けている事は申し訳なく、お詫び致します。併せて、「政治と金」の問題について、私自身、襟を正して臨んでいきます。

 9月26日(月)には第192国会(臨時会)が召集されます。経済のテコ入れを目指す第2次補正予算案、消費税の税率10%への引き上げを平成31年10月まで2年半先送りする関係の法案、TPPの批准と関係法案など重要案件を抱え、11月30日(水)まで66日間の会期で審議が進められます。私も3年ぶりに政府側で答弁に立つ事になります。被災地の現状を踏まえ、刻々と変わっていく課題に適切に対応し、復興を加速化する施策の推進に、復興特別委員会の審議を活かしていきます。

 この間、G20、ASEAN首脳会議など、安倍総理にはまさに地球儀を俯瞰する外交を積極的に展開され、二国間関係においても様々な前進が見られます。内政・外交ともに、「日本を取り戻す」との初心に立って、実りの秋とするべく、持ち場で頑張ります。

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