国政報告(第352号)

 議員会館前の通りの銀杏も少しづつ色付き、朝晩の冷え込みにも急に秋の深まりを感じる中、臨時国会でも案件の処理が進み始めています。通常国会から継続審査となっていた外国人技能実習生の制度変更の法案が25日(火)の本会議で参議院に送られ、参議院側でもパリ協定の審議が進んでいます。TPP協定については、与野党間で審議の進め方を巡り対立もありましたが、北海道と宮崎県での地方公聴会を終え、大詰めに近づいています。

 私については、先週末の21日(金)、22日(土)と地元にて知事選、県議補選の応援に入りました。22日の午後は、「慢性の痛みに関するシンポジウム」に出席し、議連の事務局長の立場で健康寿命の延伸と効果的な医療提供の観点から、慢性疼痛についての研究促進や国内で相談・治療ができるセンターの整備の必要性を訴えました。幸い、厚生労働省でも施策として取り組んで頂いており、新年度予算にも期待のかかる所です。

 土曜の夜に上京して、23日(日)は宮城県山元町で復興拠点として整備された「つばめの杜」地区のまちびらき式典に副大臣として出席しました。JR常磐線を海側から移設し、新しい山下駅の西側に保育所・小学校・商業施設が集中して立地する市街地を形成したものです。山元町では、海側の被災した集落からの集団移転により3つの拠点を新たに設け、そのうち二つがまちびらきするに至りました。応援職員を派遣していた全国各地の自治体の代表の皆さんも招待され、齋藤町長のご挨拶、小学生・中学生の代表二人による力強い誓いの言葉で元気なスタートが切られました。12月には宮城県の浜吉田駅から福島県の相馬駅まで常磐線が復旧することで、地域再生が前進するものと期待されます。帰途、岩沼市に立ち寄り、菊地市長のご案内にて昨年まちびらきした玉浦西地区を訪問し、生活が落ち着いてきた姿を拝見することができました。

 夕刻、仙台から大宮経由で富山に新幹線で戻り、石井知事の四選酒井立志さんの県議補選初当選をお祝いしました。24日(月)は党文部科学部会高等専門学校PTの坂本哲志座長、八木哲也事務局長に来県頂き、富山高専の本郷キャンパス射水キャンパスを田畑議員、堂故議員と一緒に見学しました。ものづくりの最前線や航海士・機関士として活躍する有為な人材を養成する一方、地域の企業や外国の学校とも幅広い交流・連携に努力されている現場に伺い、高専の重要性を再認識しました。

 25日(火)からは東京で復興庁と議員会館を行き来しながらの毎日に戻り、27日(木)には衆院東日本大震災復興特委にて今村大臣とともに就任挨拶を行い、来週以降には質疑が予定されています。復興を巡る様々なご意見、ご指摘に耳を傾け、仕事を前進させていきたいと思います。

 27日朝、三笠宮崇仁親王殿下が薨去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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