国政報告(第360号)

 臨時国会は17日(土)に会期末を迎えて静かに閉会となり、15日(木)、16日(金)はロシアのプーチン大統領が来日され、山口県と東京で安倍総理と会談し、北方領土問題には大きな進展は無かったものの、共同経済活動の実現に向けて話し合いを続けて行く事になりました。19日(月)には新年度予算編成の大臣折衝が相次いで行われ、22日(木)には予算案が確定する運びです。私は先週に引き続いて東北出張が続くため、今週は一足早い報告です。

 まず16日(金)は、前日に続いて朝の新幹線で福島に向かい、川俣町新地町相馬市南相馬市と福島県庁を訪問しました。川俣町(古川町長)は来春の山木屋地区の避難解除が決定し、町役場が改築され、このほど京都の織物工場の進出も決まるなど、明るい話題が主でした。一方、イノシシの被害が深刻で、狩猟免許を持つ方の不足や、駆除後の処理が埋設以外に方法が無い事など悩みも伺いました。新地町(加藤町長)は、10日(土)からJR常磐線が運転を再開し、安倍総理も出席されて記念式典を挙行した直後で、役場から電車が走り抜けて行く姿を目にする事ができました。ついで、町立新地小学校(森校長)を訪問し、5年生の皆さんがタブレットなどICT(情報通信技術)を活用して町の復興と将来を考える総合学習の授業を参観しました。機器の操作もスムーズにこなし、グループでの話し合いや意見の取りまとめなど、集中して取り組む姿こそ、町の将来に向けての希望だと実感しました。一方、町の教育委員会では、我が国の心に残る名文に朗読して親しめるよう小中学生向けそれぞれに副読本を編纂されており、「特色ある教育」の実現には様々な面での工夫が大切だと改めて学びました。同じく役場が改築された相馬市(立谷市長)、この夏から小高地域の避難が解除された南相馬市(桜井市長)を訪問し、飯舘村を通って福島まで戻り、鈴木副知事と風評被害払拭に向けての取り組みについて意見交換して、大宮経由新高岡に戻りました。

 17日(土)の党南砺市井波支部の綿貫民輔先生県連最高顧問就任祝賀会、18日(日)高岡市伏木の気多神社修復工事竣工式党南砺市連交流会に出席の上、19日(月)は朝のかがやき536号で上京し、さらに午後から仙台市に日帰り出張しました。国の東北地域の出先機関の長が一同に会する会合に出席し、三復興局からの復興の現状・課題の説明の後、意見交換の上、今後の連携・協力を改めてお願いしてきました。

 先に述べたように、今週は新年度予算編成作業の大詰めで、復興予算についても、大臣折衝の結果、農林水産物の風評被害の払拭に向けた取り組みや被災地の人手不足解消に向けた取り組みなど、復興を加速化する新規施策の予算化が実現しています。次号で、29年度予算の全体像をお伝えします。明21日(水)からは一泊二日で福島第一原子力発電所、ふたば未来学園など浜通りの施設を訪問してきます。

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