国政報告(第496号)

 4日(金)に臨時国会が開会し、冒頭の衆院本会議で文部科学委員長に就任を認められました。文部科学行政は、国の礎となる人材づくりを中心とする分野であり、公正・公平・円満な委員会運営を通じ、実りある議論が展開されるよう努力していきます。最初の仕事は、開会式に出席される天皇陛下のお出迎え、お見送りでしたが、一つ一つが新たな経験であり、大切に過ごしていきます。

 4日2度目の本会議での安倍総理の所信演説を受けて、週明けの7日(月)、8日(火)と本会議にて各党の代表質問がありました。直近の台風15号や豚コレラへの対応に始まり、1日(火)からの消費税引き上げの影響と対応、全世代型社会保障の構築、ロシア・韓国・北朝鮮との外交関係、日米貿易協定、普天間基地移設問題など、国政上の重要課題が網羅的に取り上げられました。関西電力経営陣の金品受領問題、かんぽ生命の不適切営業を巡る日本郵政グループのNHKへのクレームの対応など直近の不祥事や、高齢者の交通事故、あおり運転、児童虐待の防止策、ハンセン病患者への対応も問われました。文部科学委員会関連では、教員の働き方改革の進め方、明年の大学入試からの民間英語試験の採用、あいちトリエンンナーレへの文化庁補助金不交付決定、教育のICT化促進、高等専門学校の育成などが論点となりました。参院でも8日、9日(水)と代表質問があり、今後、論戦は予算委員会に舞台を移します。

 さて、先週末の5日(土)は、朝一番で富山に戻り、大伴家持卿顕彰祭30回を迎えた万葉集全二十巻朗唱の会に参加し、6日(日)は税理士政治連盟の皆さんとの懇談会に出席しました。9月は何となく暑さの残る毎日でしたが、ここへ来て木々も次第に色付き、朝晩秋らしくなってきました。とはいえ、今週末には大型の台風19号の襲来が予報されており、未だ油断禁物のようです。

 内閣から党に戻って、政務調査会の各種会合にも1年ぶりに参加しています。7日と9日の文部科学部会では今国会提出予定の「教員の働き方改革法案」が議題となりました。本法案は、小中学校の先生方が、授業・校務・部活など多くの業務を抱え、児童・生徒の多様な問題に向き合って勤務時間が著しく長くなっている現状を改めようとするものです。教員の勤務時間の上限(残業:月45時間、年360時間)のガイドラインを指針に格上げし、自治体の条例で定めるようにするほか、希望する教員には変形労働時間を適用し、夏休みのまとめ取りなどを容易にします。法案に対し、先生方の業務削減の具体的な取り組み無しには実効性が無いとの意見が多く出され、文部科学省の多面的に努力するとの答弁で了承されました。このほか、水産部会(大和堆付近での水産庁取締船と北朝鮮籍と見られる船の衝突事案など)や財政再建推進本部小委員会など、ブランクを埋めるべく、積極的に出席していきます。

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