国政報告(第243号)

 富山も梅雨明けの後、暑い毎日が続いています。前号を綴った後、7月26日(土)には、野上・堂故両参院議員、四方・筱岡両県議とともに小矢部市議会議員選挙の各陣営を激励に回りました。27日(日)、無投票にて皆さん当選を果たしました。28-9日 (月一火)は上京、高橋高岡市長、本川氷見市長の来年度予算要望を承り、6市の要望活動が終わりました。30日(水)からは地元での活動となり、はっと気が付いたら、毎週末の報告作成を怠っており、4日(月)に急いで作成している所です。

 地元では改めて、来年3月の北陸新幹線開業への関心の高まりを感じます。かがやき、はくたか、つるぎ、と3タイプの列車が発表されましたが、ダイヤがどのように編成されるのか、新高岡駅にはどの程度の本数が停車するのか、様々な見方があります。首都圏と短時間で結ばれることでの生活・仕事の変化、そして北陸への観光客の入れ込みがどの程度増えるかも気になります。

 一方、国土交通省では、交通政策基本法の成立を受けて、交通政策基本計画の策定作業を進めており、持続可能な地方公共交通の実現や交通施設のバリア・フリー化など、人や地域に優しい交通の実現を目指しています。なかでも私が注目するのが交通ICカードの普及です。既に首都圏や関西圏では、JR・私鉄・バスを通じて同じカードで乗り降りができ、券売機で切符を買う必要がありません。カードへのお金の入金は駅のみならずコンビニでも可能で、自販機やコンビニの買物代金もカードで払えます。交通カードは、まさに 「小銭入れ」の役割を果たしている訳です。こんな交通カードがJR各社を中心に全国的に相互使用が可能になりつつあり、今般、北陸本線の運行を受け継ぐ「あいの風とやま鉄道」もJR西日本のICOCA(イコカ)の導入に向け、詰めの打ち合わせ中だそうです。

 昨年、総務大臣政務官として取り組んだのが、我が国の経済・社会でのICT(情報通信技術)の普及で、交通ICカードはその一分野です。乗換えに切符が不要で、改札口から改札口へ人がスマートに移動することができ、高齢者や訪日外国人にも優しいシステムで、小売業など他産業への波及効果もあります。道路や鉄道と同様に、地域を支える基盤(インフラ)と位置付けて良く、全国に展開することで経済・社会のイノベーションにつながると考えます。是非、国が全国普及に向けて、交通事業者への補助など、率先して旗を振るべきだ、と声を出しています。

 同じようなICT系のインフラとして、電子カルテ、電子黒板、光ファイバー、各種センサーなどが考えられ、これらの社会実装を通じて我が国の経済成長を加速できるものと思います。新年度予算の概算要求に向けて、思いを反映できるように努力していきます。

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