国政報告(第244号)

 前号は更新が遅れましたが、今回はいつもの通り、金曜に東京からの報告です。梅雨明け後の富山は、台風の余波で蒸し暑かったり、雨がパラついたりの天候ですが、週末に向けては台風11号の接近が要注意です。4日(月)の夜は、北日本新聞社の高岡・庄川での花火大会を見せて頂き、8号大玉まで、多彩な色を放つ花火に心が洗われる思いのひと時でした。

 5日(火)は、北陸新幹線新型車両W7系の歓迎セレモニーが新高岡駅で催され、来春の開業が更に身近になってきました。構想から半世紀をかけて実現しようとしているのですが、敦賀までの前倒し整備、更に、関西圏とのアクセスと、課題は残っています。石川以西の府県の皆さんと力を合わせて努力しなければなりません。まずは年末に向け、敦賀までの3年前倒しを実現させ、さらに、以西のルートが早期に決定されるよう、声を出していきます。

 6日(水)は、利賀ダム建設期成同盟会の総会が、綿貫会長の下、砺波市で開催されました。ここ数年、予算は着実に伸び、ダム関連の道路整備が進捗しているものの、本体工事にゴー・サインを出すための、国土交通省の事業検証作業が続いています。水位調節機能など、庄川下流域の災害防止に果たす役割は大きく、早期に良い結論を得るよう、地元からの働きかけを強める事で一致しました。

 地元での一週間の滞在を終え、お盆前に今一度上京し、7日(木)は代理で衆院・原子力問題調査特別委員会の閉会中審査に出席しました。また、自民党富山県連・各支部の政調会長の皆さんが研修に上京されており、語り合いながら、来春の統一地方選に向けて頑張ろうと思いを新たにしました。

 さて、委員会ですが、九州電力川内原子力発電所の再稼働申請について、原子力規制委員会が先月、認める方向で審査書を作成し、現在パブリック・コメント中ですが、これに賛成・反対の立場から各党の議員が田中委員長などに質疑を行いました。私は、規制委員会が良いと判断した原発の再稼働は賛成の立場ですが、今後九州電力が作成しなければならない工事計画認可の申請書が9月末まで遅れる事となり、再稼働の実現は冬以降にずれ込みそうです。

 4月の消費税8%引き上げ、12月の10%の判断、その間になすべき事として、TPP、原発再稼働、辺野古基地建設着手の3課題を指摘して私なりに国政の推移を追ってきたのですが、3課題とも進捗が遅れていく気配です。政権としては、通常国会を無事乗り切り、新年度に向け、地方活性化と少子化対策・女性活用を掲げ、当面の運営は順調ですが、国の中期的な内政・外交の前進のためには、消費税の問題と上記の3課題の進展が不可欠と見ています。秋の内閣改造・党人事を挟み、いよいよ正念場と心得て、持ち場で努力し、また、国政の大きな動きを見失わぬよう、自分の視点を大切に目を凝らしていきます。次週はお盆休みを頂き、次回は22日(金)頃の報告とさせて下さい。

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