国政報告(第291号)

 8月に入り、お盆前の一週間、国会は参院での平和安全法案の審議を軸にしつつも、衆院では残る法案の審議が進められています。7日(金)の本会議では、刑事訴訟法の大改正案が与野党協議で修正の上、可決の見込みです。このほか、ドローン対策の航空法改正案やPFI法改正案なども審議入りの見込みで、着実に成立案件が増えています。

 私自身は、先週末で峠を越えた「夏風邪」がぶり返し、再度、かかりつけの医院で薬を処方頂く破目になりました。健康管理の大切さが身に染みます。週末は高岡市万葉歴史館の25周年記念展の開会式や、茶道裏千家淡交会高岡青年部のお茶会に出席し、3日(月)に富山高等専門学校ほか国の出先機関を訪問、意見交換の後、上京しました。閣僚レベルの交渉が続いていたTPPは合意に至らず、沖縄辺野古での基地新設問題も、工事を一カ月休止し、国と沖縄県との対話を継続することになりました。一方、九州電力川内原発は11日(火)にも再稼働の予定であり、「三大課題」は一歩前進というところです。

 参院での平和安全法案の審議時間は40時間に近づき、月末までには議論も深まるものと期待しています。途中、「法的安定性」を巡る与党議員の不適切な発言の取り消しなど、緊張感が途切れる場面がありましたが、安倍総理、岸田外相、中谷防衛相など連日の頑張りに頭の下がる思いです。毎朝、国会対策委員会正副委員長打ち合わせに出席しながら、各省庁のレクや党本部の会議をこなしています。4日(火)は砺波市庄東地区の皆さんの国道359号バイパス工事の促進陳情、5日(水)は県連政調会長会議が党本部で開かれ、小野寺元防衛相から平和安全法制の考え方を講話頂きました。

 5日は地元からの来訪が多い一日でした。南砺市福光の有志の皆さんの義仲・巴の大河ドラマ制作陳情にNHKへ同行、また、高橋(高岡)・夏野(射水)・本川(氷見)市長ほか関係の皆さんと、北陸新幹線「かがやき」の新高岡駅停車便の定期化要望に、JR東日本・国土交通省を訪問しました。高橋市長からは、これまでの熱意に加え、一日当たりの駅利用客を1600人から2100人へと、500人増やす目標を立て、具体的な形で取り組む旨、挨拶があり、相手方も地元側の熱意をかなり理解頂いたようです。

 6日(木)は、朝8時から党本部で西普天間地区の国際医療拠点形成推進小委員会があり、国・県・市・琉球大ほか関係者の第1回会合の模様を内閣府から聴取し、意見交換の機会を持ちました。以前から琉球大学医学部・県立普天間高校の移設が決まっており、重粒子線によるがん治療施設の建設の可否については、単純な採算性の議論のみならず、研究機能を持たせる事も考えるようにとのアドバイスが出されました。9時からは東日本大震災復興特別委員会が12時30分まで開かれ、16時からは、北陸新幹線の敦賀以西への延伸ルートの検討委員会の第1回会合がありました。1973年に決定された整備計画には、小浜市付近を通過するルートと明記されており、これを主案とし、米原ルート、湖西ルートについてもデータを集め、議論することになりました。

 引き続き、国会内の審議、会館や永田町での情報収集や政策調査に取り組み、充実した夏にしたいです。来週はお盆休みを頂き、次号は21日(金)でお願い致します。

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