国政報告(第292号)

 お盆が明けて、さしもの猛暑も和らぎ、今週の東京は時折小雨が降り、以前よりは凌ぎやすい日が続いています。国会も衆議院は7日(金)の本会議以降は動きが無く、国会対策委員会正副委員長打ち合わせは18日(火)から再開されたものの、委員会での審議は21日(金)のスタートとなりました。この間、参議院では平和安全法案の審議が進み、今週で50時間となるようです。

 2週間を振り返り、駆け足の報告となりますが、10日(金)の朝は田畑代議士の呼びかけで、宮腰代議士、県議の先生方と一緒に富山刑務所富山養得園を見学しました。全国的に刑務所施設の老朽化が課題となっており、富山刑務所も今の場所に移転新築してから40年が経ち、耐震工事等の対応が求められています。刑期を終えた方が社会復帰するのを助ける富山養得園では、国の補助の減額で職員は高齢者雇用に頼っているとの、法務分野でも予算配分の必要性を痛感させられました。11日(金)には九電川内原発が再稼働、安全第一での経済社会への貢献を期待します。

 15日(土)は富山市での戦没者追悼式に出席の後、昨年に引き続き、馳代議士のお誘いで、小矢部市興法寺地区での合同国政報告会に伺いました。地区出身の馳先生、奥様が地区出身の笠井先生、小矢部市出身の山田先生、柴田先生というメンバーに加えて頂き、戦後70年の総理談話、平和安全法案、TPPなど当面の課題について与野党に分かれて1時間半の議論となりました。

 このうち、総理談話については、これまでの村山談話、小泉談話をどのように受け継ぐのか、国内外から注目されていました。有識者による丁寧な議論の上での提言も踏まえた安倍談話は、近代日本の歩みを総括し、「侵略、反省、おわび」を受け継ぎ、戦後日本の歩みと国際社会への感謝を表明しつつ将来に向けて我が国の果たすべき役割を示す内容となり、バランスの取れたものであると評価しています。世論調査や近隣諸国の反応も概ね落ち着いたものであり、本談話に基づく日本外交の展開に注目が集まっています。

 17日(月)に上京、東京での活動を再開しました。月末の予算概算要求に向けた教育・医療分野のICTの取り組みなど、関係省庁から説明を受けています。途中、18日(火)は南砺市井波で4年に1回の国際木彫刻キャンプの開会式に出席のため、午後から新幹線利用でトンボ帰りしました。井波の皆さんや彫刻組合の方々が中心となり、通訳等多くのボランティアの支援で7回を数えるこのイベントは、当地に大きな活力を与えるものと思います。世界各地から参加された17個人・団体の皆さんが彫り上げる作品の仕上がりが楽しみです。

 19日(水)は砺波市東野尻地区の土地改良事業関係の皆さんの訪問を受け、20日(木)は米原県議始め県自衛隊支援議員連盟の皆さんと、砺波市の陸上自衛隊富山駐屯地先の拡張要望に石破小野寺元防衛大臣原田政務官を訪ね、防衛省側から26年度に実施した調査に基づき、事業費を概算要求に盛り込むべく作業しているとの回答を頂きました。富山県、砺波市を始め、関係の皆さんの長年の粘り強い要望活動の成果だと思います。これからも、地域前進のための地道な営みに、その一員として汗をかいて行きたいと思いを新たにしながら、週末は沖縄に行ってきます。

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