国政報告(第316号)

 暦の上では立春を過ぎ、富山も雪が舞ってもどうやら大雪にはならない季節に入ったようです。前号からのつながりで言えば、まずは5日(金)の党総務会でNHK新年度予算案がようやく了承されました。一連の不祥事に対し、籾井会長始め役職員一丸となって再発防止や組織改革に臨む断固たる姿勢を見せて欲しいという先生方の厳しい注文がついていました。今回も厳しいご意見が出ましたが、最後は会長の「身を賭して取り組む」との決意表明を受けて全会一致で了承頂きました。今後、3月末に予定される衆参総務委員会での審議に備える事はもちろん、改革の実が挙がるよう、総務部会長としてNHKの取り組みをしっかりフォローしていきます。

 お陰様で一山越した形で富山に戻った週末は、6日(土)に城端綱引クラブの生涯スポーツ分野での文部科学大臣表彰祝賀会に出席、7日(日)は裏千家淡交会高岡青年部総会で挨拶させて頂きました。スポーツや文化を友とすることで、人生が豊かになり、同好の友との付き合いは大切な思い出であり、前に進む糧でもあります。城端の皆さんはゼロからのスタートで良き指導者の下、全国レベルの強豪チームに成長されるとともに、地域での普及活動や国際交流など綱引きを通じた幅広い活動が評価され、県出身の馳大臣名での表彰を受けるに至りました。高岡青年部の皆さんは、茶道を志す若者が集い、稽古や新鮮な感覚での茶会に取り組んでいて、今年は男性の入会も目立ちました。少子高齢化の影響で、茶道に励む方々も若手が少ない悩みがある中、学校茶道や青年部活動の役割が重視されています。ここでも「次世代」はキーワードです。

 そこで、党財政再建特命委員会の「2020年の経済財政構想小委員会」の活動につながる訳ですが、本日10日(水)の夕刻に初会合をもちます。小泉事務局長と3人の次長の先生方が中心になって、当面の講師選定など会の進め方を打ち合わせています。次世代となる若者が大いに自己実現できる基盤を国としてどう再構築して行くか、小泉局長が掲げる日本の「第2の創業」にむけ、求められる取り組みを探っていきます。多彩な20名の若手議員の議論がどのように展開して行くのか、期待と不安のスタート、という所ですが、私にとっては「年長者」として臨む初仕事であり、新たなフィールドと心得て挑戦してみます。

 週明け、8日(月)に上京したその足で京浜急行線に乗って小泉議員の地元でもある横須賀へ行き、観音崎にある市立美術館を訪ねました。父上が高岡市出身で、私が市長時代に市立美術館で個展を開いて頂いた嶋田しづさんの二人展が始まっていて、ご案内もあったので拝見した次第です。90歳代半ばにして今でも逗子市で元気に抽象画の制作活動を続けておられ、今回はその歩みを数十年にわたる作品で辿る事ができます。鮮やかな色調の絵は、対岸に房総半島を臨み、白亜の建物が南仏を想わせる観音崎の立地にぴったりで、青空の下、この時期の北陸からでてきた身には新鮮なひと時でした。

 国会は、9日(火)の衆院本会議で特例公債法の趣旨説明・質疑があり、来週は国税・地方税の法案が上程される予定です。予算委員会も地方公聴会の日程打ち合わせに入り、与党側は2月末に向けて一連の案件の審議を進め、参議院に送る努力を続けています。予算の年度内成立に向け、一員として努めていきます。

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