国政報告(第324号)

 東京も富山も桜は満開、今日7日(木)は春雨の降る中、総務委員会で今国会初めての質問に立ちました。情報通信研究機構(NICT)法の一部改正案に対する質疑30分で、冒頭は、恒例の万葉集で始めました。巻八の1440番、「春雨の しくしくふるに 高円の 山の桜は いかにかあるらむ」を朗じた後、総務大臣政務官時代に取り組んだ情報通信技術(ICT)の社会の各分野での活用のその後の展開を確認させてもらいました。病院の電子カルテ、学校の電子黒板やタブレット、交通のICカードなど、様々な物がインターネットにつながる、IoT(インターネット・オブ・シングス)時代を迎え、総務省の更なる努力にエールを送りました。

 ところで、春は寒暖の激しい時期でもあり、週明けから風邪をひいてしまい、この質問も鼻声で聞き苦しいものとなったこと、当然とはいえ、自己の健康管理の甘さを反省しています。70キロ台に乗ってやや増え気味の体重と併せて、気を引き締めなければ。

 先週末の2日(土)は、野上議員の参議院選挙が近づく折、党県連の支部長・幹事長会議があり、選対組織の打ち合わせをしました。福野支部の総会で挨拶の後、上京し、翌3日(日)は「沖縄の基地負担軽減を考える議員有志の会」の、山本一太代表ほか、議員の皆さんと沖縄本島へ出向きました。基地所在地である沖縄市、宜野湾市、浦添市の市長さん達、また、沖縄市長会の古謝会長(南城市長)、具志さん(豊見城市長)から実情を聴きました。西普天間地区が昨年春に返還されるなど、一歩づつではあれ米軍基地の返還が前進する一方、普天間飛行場の一日も早い返還が求められる事、また、将来にわたって存続する嘉手納飛行場周辺の対策など、切実な要望を受けました。また、普天間飛行場から山口県岩国飛行場へのKC130空中給油機の移駐で騒音減少の効果が挙がっている事、オスプレイ訓練の他県移行に期待するとのお話もありました。その後、党沖縄県連にて若手地方議員の皆さんとの懇談があり、改めて基地負担軽減の必要性を認識した次第です。

 沖縄から富山へ、そして4日(月)に理容組合高岡支部総会で挨拶させて頂いて上京した後は、5日(火)、総務委員会の後、本会議でTPP協定と関連法案が審議入りしました。政務調査会関係では、5日に文化GDPプロジェクトチームの2回目の会合を持ち、富山でお世話になった伊東順二東京藝術大学特任教授に文化を活かした地域イベント(金屋楽市等)や富山ガラス美術館での経験を下に、文化で地域を元気にし、経済的に活かして行く必要性をお話し頂きました。6日(水)の2020年以降の経済財政構想小委は、いよいよ「次世代へのメッセージ」の原案を皆さんに示し、今回も活発な意見交換ができました。いよいよ13日(水)には取りまとめの予定です。7日は沖縄振興調査会で、今年度の政府の骨太方針に沖縄の振興策をどのように記述するか、事業の進捗状況を踏まえて意見交換しました。5月下旬の伊勢志摩サミットに向け、今年は来年度の施策の準備が一カ月早まっており、いよいよ忙しくなりそうです。

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