国政報告(第325号)

 季節は桜から新緑へと進む中、週末の9日(土)は高岡で5回目となった千保川さくらクルーズの出発式に顔を出しました。高岡の町中を流れ、歴史を刻んできた千保川を大切にしようと、環境美化や歴史探訪など多彩な活動を続けている有志の皆さんが、桜の季節に川に一層親しんでもらおうと始められた粋なイベントもはや5回を数えました。満開の桜に良いお天気で最高の状態でした。

 また、9日は城端支部10日(日)は平支部と、党組織の総会があり、挨拶・国政報告をさせて頂きました。平地区では、近年子どもの数が増えており、保育所の定員30名に対し、今春の入所が42名だそうです。上平地区と統合した小学校・中学校の入学者も増え、相倉の世界遺産の合掌集落は外国人観光客で賑わうなど、東海北陸自動車道五箇山ICで県内各地と確実に結ばれた効果も含め、「地方創生」のモデルになりそうな元気な状況です。県立高校の中でも、寮生活や民舞の部活など特色ある教育がなされる平高校の地区への寄与も忘れてはならないと思います。南砺市の五箇山から、新たな地方活性化の息吹が広がることを期待しています。

 10日の夕刻は、恒例の慶友会の総会に川村会長ほか多数のご出席、ありがとうございました。皆様からの励ましを胸に上京し、11日(月)は早朝から公示前日の北海道5区の補欠選挙の応援に飛行機で出かけました。選挙情勢が厳しいと言われており、何とか勝利を納められないかと念じています。

 一方、国会は先週末からTPP特別委員会の審議が中断、不正常となりましたが、20日(水)に久しぶりに党首討論を持つ事で与野党が折り合い、14日(木)の衆院本会議から各委員会の審議が再開されました。私が所属する総務委員会でも、今国会最後の法案となる行政機関個人情報保護法党改正案が審議入りしました。会期はあと一カ月半、可能な限り、内閣提出案件の審議・成立を図って行きたいです。

 さて、今週特筆すべき報告事項は、13日(水)に「2020年以降の経済財政構想小委」の総論の議論を終え、次世代の皆さんへのメッセージを「レールからの解放」と題した2枚ものにまとめ、小泉事務局長と一緒に記者発表したことです。当面、少子高齢化の進行で人口減少が避けられない日本ですが、技術革新と健康寿命の延伸で、「人生100歳時代」へと移りゆく中、22世紀まで生きるであろう若い世代の皆さんには、いわば日本の第二創業期に希望を持って進んでもらいたい。そんな次世代を応援する政治・社会でありたい。そんな思いをベースに、「何歳で就職・何歳で定年」という「レール」のような決まったコースだけではなく、出産・育児・介護といった人生の重大事を含め、多様な人生を歩め、長生きがリスクとならぬ生き方を可能にする社会を目指すことを宣言しています。こんな基本的な考え方、見方を出発点に、2020年以降の教育、雇用、社会保障などの在り方を、来週以降は「各論」として議論して行きます。

 14日には、陸上自衛隊富山駐屯地協力会の上田会長ほか皆さんが上京され、駐屯地拡張事業の予算化の御礼に関係先を回られました。地域課題の解決にも、引き続き取り組んで行きます。

 本稿執筆後、九州地方地震の報に接しました。お亡くなりになられた方々に対して、ご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様に、お悔やみを申し上げます。そしてまた、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

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