国政報告(第462号)

 1月28日(月)、通常国会が開会しました。会期は6月26日(水)までの150日間で、当面は、今年度第2次補正予算と新年度予算の審議が進められます。厚生労働省の雇用関連統計の不適切調査問題が急浮上し、新年度予算の閣議決定をやり直す事態となっており、国会審議を通じて国民の皆様への説明責任を果たす必要があります。これをこなして本予算を年度内成立させることが、政府・与党の当面の目標となっています。

 私については、インフルエンザを治して、24日(木)は副大臣再任後14度目の東北出張でまずは利府町の宮城スタジアムを訪問しました。来年の東京オリンピックにてサッカー競技が予定されており、地元の熊谷町長も海外のお客様のおもてなしに知恵を絞って頂いています。冬型の気圧配置が強まり、小雪が舞う状況でしたが、施設はこれまでにも国際レベルの大会をこなしておられるだけあって整った印象を受けました。来夏に宮城県内の復興の状況を発信し、「復興五輪」が実りあるものとなるよう、努めていきます。

 続いて、多賀城市で10年来の知人である菊地市長と合流し、「さんみらい多賀城・復興団地」に進出された日本積層造形株式会社を訪問、保田社長にご案内頂きました。金属微粒子をレーザーで溶かして立体的な部品を作り出すという先進的なものづくりに携わっておられ、東北大学の研究成果を活用されている由、まさに「創生」の好事例です。菊地市長との昼食後、仙台市に移動し、蒲生北部被災市街地復興土地区画整理事業の進捗を目の当たりにし、さらに、鈴木東北農政局長に仙台東地区ほ場整備事業の現場をご案内頂きました。津波の被害を受けた農地を除塩し、大区画化して、米作や園芸作物の効率良い営農が展開されています。最後は復興を終えて運営が民営化された仙台空港を訪ねました。保安検査のスピード・アップの取り組みや、ボーディング・ブリッジを使わず、地上から直接飛行機に乗り込む新たな乗客の動線の設定など、民業らしく知恵を絞って経営を黒字化し、乗客数を増やしておられる実情に感銘を受けました。

 25日(金)夜に富山に戻り、26日(土)は党県連主催の政治学校の講師を務め公明党の恒例の「躍進の集い」で沖縄出張の宮腰県連会長に代わって挨拶しました。27日(日)は、石破茂代議士が昨年秋の党総裁選の御礼と県議選・参議院選の候補者激励を兼ねて来県され、砺波高岡新湊の3会場で集会を持ち、合計八百名の参加を頂きました。

 かくて月曜から通常国会が始まり、初日は現天皇陛下の最後のご臨席を得ての開会式と安倍総理他四大臣(総理・財務・外務・経済担当)の演説があり、30-31日(水―木)と各党代表質問で論戦がスタートしました。来週は予算委員会の報告となる見込みです。

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