国政報告(第268号)

 23日(月)、衆院予算委員会の3日目の審議が終わり、ホッとするタイミングで、テレビの臨時ニュースが西川農林水産大臣の辞任を報じました。委員会の質疑では野党議員からかなり厳しい追及を受けておられたものの、一問一問にキチンと答弁されており、職を継続されるものと思っていただけに驚きました。政治資金の問題はもちろん、法の規制に基づき、政治家個人が自ら律し、説明責任を負うものと思いますが、一定の受け答えをされながらの辞任は、国会対策上も予期せぬ展開でした。

 後任は、前任の林芳正参議院議員で、空白を生じさせない最良の人事だと思いますが、24日(火)の国会は、野党側から農相交替に伴う予算委員会での補充質疑を求められ、委員会が一日中開けずじまいでした。先週の議運理事会で合意していた本会議も予定の12時10分から4時間遅れて午後4時の開会となりました。26日(木)に任期が到来するものも含め、10機関58人の政府同意人事を可決、処理し、ひと仕事進みました。国会の本会議・委員会をスムーズに進める事は国会対策委員会の主たる任務ですが、今回のような「予期せぬ出来事」があると段取りが狂い、先々の組み立てもどんどん変わっていきます。新年度予算の年度内成立という目標に向け、佐藤勉国対委員長の下、知恵を絞る毎日が続きます。

 週末の21日(土)は高岡市の中田地区の生涯学習の集いで話をさせて頂きました。国会での万葉集との出会い、議事進行係を仰せつかり、大きな声を出す工夫をしている事など、人生幾つになっても色々な「学び」があり、楽しく取り組む事だと経験談を語らせてもらいました。また、高岡市二塚地区、南砺市石黒地区でそれぞれ簡単に国政報告をする機会があり、新年度予算案の成立に向けて努力している現状を伝えました。

 しばらくは金曜の夜に富山に戻り、日曜の夜に上京する日程ですが、「とき」・「はくたか」を越後湯沢で乗り継ぐことも後2週間となりました。この後、能越自動車道の七尾までの開通、北陸自動車道の高岡砺波インターと東海北陸自動車道の南砺福野インターの供用開始を含め、富山県の高速交通ネットワークが大きく前進します。折しも「地方創生元年」であり、基盤整備の効果を産業・観光面で大いに生かし、地域の飛躍に結び付けていかなければなりません。県や各市町村の新年度予算案の発表が続いていますが、それぞれ、努力されている内容です。自分自身も、国の施策の誘導はもとより、新幹線を大いに利用し、「かがやき」の新高岡駅停車を増やすよう、努めて行こうと思います。

 来週には、国税・地方税の改正案の審議も始まる見込みで、国会も各委員会が動き出します。担当の総務委員会、東日本大震災復興特別委員会の段取りにも汗をかいていきます。

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