国政報告(第307号)

 12月に入り、税制改正、補正予算、本予算の編成作業が進む中、党本部でも様々な会合が開かれており、総務部会長としても慌しい毎日が続いています。週末の28日(土)は、小矢部市でハトムギ生産組合の皆さんを訪問・懇談しました。ハトムギ茶での活用など、JA氷見やJAいなばで用途を広げながら、今年は富山県内での作付面積が国内第1位となり、その太宗が小矢部市内です。有機栽培のハトムギには、葉も青汁の原料としての需要が伸びているとの事、米の転作作物として期待される所です。実の乾燥施設の増設など、新たな課題もあり、農林水産省など国からの支援も望まれる由、市役所、JAなど関係者が話し合って前進されるよう、念じています。

 29日(日)の昼までに上京し、午後からは自由民主党結党60周年記念式典に出席しました。安倍総裁の挨拶など、地域に根差した政策を展開する「国民政党」としての立党の精神に思いを致し、地方創生、1億総活躍など今日的政策目標の実現に努力することを誓い合う場となりました。

 週明けの30日(月)は、党南砺市連と高岡市北般若地区生産組合の皆さんが事務所に来訪され、TPP対策等、国の農政の取り組みについて農林水産省担当者の説明を受け、意見交換しました。午後からは党税制調査会小委員会で個別項目の審議が行われました。総務部会関係では、データセンターの地方移転やラジオ局の放送設備強靭化について、固定資産税減税の特例延長が認められ、ゴルフ場利用税は現行通り堅持となりました。しかし、焦点の一つだった機械装置など償却資産の固定資産税については、新規に取得されるものの一部が初めて減免される事になり、地方側としては残念な結果になりました。

 続いて2日(水)の税調小委では、法人税実効税率の引き下げと自動車に対する課税の2点に絞っての議論がありました。部会長としても、地方団体の要請に沿って、資本金1億円以上の大企業を対象とする外形標準課税の拡大と、自動車税へ導入が決まっている環境性能割の細部の確定の2点について、声を大にして発言しました。結論は来週に出されますが、悔いの無い意見発信ができたと感じています。4日(金)の税調小委は、地方税の法人課税の偏在性是正や、森林環境税の導入の是非を巡り、議論が続く見通しです。

 この間、1日(火)は、河合常則県土地改良連合会会長が農業基盤整備予算の増額を求めて来訪され、高岡市の酒井議長からも、市議会議長会の一行の一人として、自治体病院経営安定のために所要の地方財政措置を求めて要望がありました。午後には27回目となる党財政再建特命委員会が開催され、6月の党委員会報告、内閣の経済財政再生計画に掲げられた指針に沿って、個々の歳出分野で練られている取り組みの具体策、KPI、工程表のとりまとめ状況をフォローアップしています。

 新年度の税制改正については、10日(木)頃の大綱決定の予定であり、さらに、補正予算、本予算と作業が続きます。総務部会も、4日の正副部会長会議からしっかりフォローしていきます。

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