国政報告(第344号)

 今週は台風10号が史上初めて東北地方の太平洋側に上陸し、岩手県、北海道などで河川の氾濫など大きな被害を出しました。先週に引き続いての被災となった北日本の皆様にお見舞いを申し上げます。また、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り致します。この間を縫って、宮城県地域に3度目の訪問をさせて頂き、また、9月1日(木)から福島県庁、岩手県庁とお伺いするため、通常より一日早い報告と致します。

 週末の富山では、26日(金)に南砺市利賀でSCOTサマー・シーズン初日の演劇を観、27日(土)は南砺市・砺波市で行われた県の総合防災訓練で挨拶しました。また、瘧師県議、射水市の竹内市議南砺市の山本市議の後援会の集まりに参加し、瘧師県議の女性部の集いではこの7年間の国政での経験を、同期4人の歩みを軸にお話しする機会を頂きました。29日(月)の朝、党県連常任顧問会議で10月の県知事選の進め方を打ち合わせ、台風10号の動きを心配しながらの上京となりました。

 夕刻に東京から仙台へと新幹線で移動し、翌30日(火)は台風が東北地方に接近し、雨脚が強まる中、宮城県沿岸部の7市町を訪問、各首長の皆さんにお会いしました(櫻井松島町長佐藤塩竈市長寺澤七ヶ浜町長鈴木利府町長齋藤山元町長齋藤亘理町長菊地岩沼市長の順)。皆さんそれぞれに台風に備えて警備体制を取っておられ、事前に応接の可否を確認しながらの行程でした。幸い、台風の進路の西側となり、風が強まらず、雨も途中までは小降りだったため、最後の岩沼市まで進む事ができました。当面する課題も、玄関口となる駅の整備、区画整理事業の促進、2020年オリンピック・パラリンピックの競技誘致、応援職員の増強、復興交付金の使途拡大、市街化調整区域の線引き見直しなど個々に異なっていましたが、一様に、住民が恒久住宅に移りつつあり、産業復興が一歩ずつ進んでいて、自らのマチの将来ビジョンを描く意欲をお持ちでした。とりわけ、12月に予定される常磐線の浜吉田駅以南の再開が、南部地域の復興を前進させるものと期待するところです。

 予定を1時間早めて仙台を新幹線で離れた後、台風は岩手県大船渡市付近に上陸し、三陸地域に大量の降雨をもたらしながら日本海へと抜けました。31日(水)は、東日本大震災発災から2000日の節目の日でしたが、岩手県での被害の知らせで一日が始まりました。午後一番、経済産業大臣室で、与党の復興に対する第6次提言を受けた政府方針案を三大臣四副大臣会合(経産・環境・復興)で検討・了承し、復興庁幹部会議での報告の後、夕刻、官邸にて復興推進会議・原子力災害対策本部会議合同会合が開催され、正式決定の運びとなりました。新たな方針では、福島第一原発の事故により帰還困難区域に指定されている福島県浜通りの7市町村の区域について、その中に復興拠点を設け、除染等により住民の帰還を可能にする手順を明確にしました。また、政府は帰還困難区域の解消する決意の下、最後まで責任を持って取り組んで行く旨、宣言する内容となっています。

 明1日、福島県内堀知事にこの方針を伝達するため、今村大臣に随行し、再度東北に向かいます。発災から2000日を超え、復興から創生へと新たな段階での力強い前進を実現すべく、これからも努力して行きます。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク