国政報告(第363号)

 先週の報告を綴った後、12-3(木―金)日は宮城県に出張し、北は気仙沼市から南は山元町まで沿岸部の15市町村と宮城県庁を新年挨拶を兼ねて訪問してきました。宮城県では、今年は住まいの復興は最終段階となり、恒久住宅に移って頂いた後、仮設住宅の取り壊しを進めていきます。自治体では応援職員の力に後1-2年頼りたいとの意向で、29年度は富山県の各市からも8人程度派遣して頂ける見込みとなっています。森市長会長始め、関係市の市長さん方に感謝しています。さらに、高台や内陸部に移転した後の沿岸部の土地の最終的な利用策の樹立など、事態の進展に伴う新たな課題も出ており、復興庁としても個々に丁寧な対応を心がけています。

 13日は新幹線を利用して、仙台から大宮経由で3時間半で高岡に戻り、14日(土)は県連女性部、15日(日)は公明党富山県本部の新年の集いに出席しました。30センチ程度の積雪となった16日(月)は午前中に金沢での挨拶回りを済ませ、高岡商工会議所の新春経済懇談会に出た後、最終のはくたかで上京しました。

 17日(火)は東北新幹線始発のやまびこ41号で岩手県に一日出張しました。三県の被災自治体で最後の訪問先となった大船渡市に戸田市長を訪ね、今後、復興に必要な市の事業を全て洗い出して工程表にまとめ、仕上げに向かって頑張っているとの力強いお話しを受けました。これで42市町村全てに足を運んだ事になります。次いで地震・津波の被害が甚大であった大槌町を再び訪問し、水産加工事業を営む「ど真ん中・おおつち協同組合」の皆さん平野町長からそれぞれ現状を伺いました。協同組合の芳賀代表理事始め皆さんには、町の復興にかける熱い想いを保ちながらも、今季の三陸地方の漁獲量の低迷を受けて加工原料のサカナが十分に確保できない悩みが大でした。事業の立ち上げには国のグループ補助金などの支援が有効だっただけに、来季こそは鮭を始め、豊漁となってほしいと痛感しました。東北でも宮城県南は漁獲量が堅調だったと聴いており、この流れが今年は三陸にも及んでほしいものです。平野町長からは、被災した町中心部の区画整理後の土地利用について、町民の意向を地図に「見える化」したところ、住宅等の再建の希望が増えて来たとの嬉しいお話しを頂きました。再生へ向けての足がかりがつかめてきたようで、この流れが加速するように私たちも努めていきたいと思います。

 年初来、気ぜわしい毎日でしたが、18日(水)からは復興庁に出勤して打ち合わせ等を順次こなしています。福島県の避難区域では、富岡町の4月1日避難解除の提案に続き、浪江町にも3月31日避難解除を提案しており、今春は6年ぶりの帰還を果たせる区域がかなり広がりそうです。さらに、帰還困難区域の中にも新たに復興拠点を設け、除染等の整備を進めるという年末の閣議決定方針を具体化すべく、今通常国会に法律改正案を提出する予定であり、現在その準備を進めています。

 いよいよ20日(金)から第193国会(通常国会)がスタートします。東北・東京・富山を行き来しながら頑張っていきます。

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