国政報告(第383号)

 ここしばらく涼しい日が続いていますが、今日(7日(水))、関東も梅雨入りしたとのことです。通常国会も平日であと7日間となり、重要法案の審議状況が焦点となっています。ご退位法案と衆議院の選挙区改正法案は9日(金)の参議院本会議で成立する見通しとなり、後は組織犯罪等防止法案が残っています。受動喫煙対策法案が提出見送りの方向となったほか、法務省、厚生労働省関係で審議見送りの法案が出そうですが、会期延長の判断は、上記2法案の審議の進捗にかかっています。一方、学校法人加計学園の獣医学部新設を巡る文部科学省の内部文書の真偽の問題がメディアで取り上げられており、野党側からの質問が続いていますが、文部科学省は出所不明である以上、調査は不要との立場です。

 私自身の公務・政務では、東北・富山・東京の行き来が続いており、3日(土)から9日までの一週間で東北に5回の日帰り出張となる予定です。まずは2日(金)、本庁にて岩手・宮城・福島3県の知事や有識者で構成する復興推進委員会の24回目の会議が開催され、復興の現状と課題について報告・意見交換がなされました。ついで3日朝は福島で吉野新大臣の下、内閣府・環境省・復興庁の3省庁の出先機関で構成する福島復興再生総局の幹部会議があり、午後からは第12回福島12市町村の将来像に関する有識者検討会に出席しました。内堀知事や浜通り12市町村の首長が出席され、地域の現状を踏まえ、ICT教育、交流拡大、鳥獣対策、消防力強化など将来像実現のために広域的に取り組む事項を議論しました。

 3日夜、大宮経由の新幹線で富山に戻り、4日(日)は腎友会富山支部党平支部の総会に出席したのち、5日(月)朝、東北新幹線水沢江刺駅から岩手県陸前高田市へ出向きました。津波で大きな被害を受けた中心部も嵩上げが進み、4月末には商業施設「アバッセたかた」が開業しました。引き続き、6月市議会に向けて、市役所移転先の決定が焦点となっており、区画整理事業の進捗も望まれるところ、戸羽市長、伊藤議長ほか皆さんに現場を案内頂きました。

 一度東京に戻って、6日(火)朝、再び仙台に出向き、「東北復興水産加工品展示商談会2017」のオープニングに大臣に代わって挨拶しました。被災地の産業復興の上で、水産加工業は重点分野であり、一度失われた販路の再構築のため、東北六県商工会議所連合会などが主体となって全国さらにはアジアからも有力企業のバイヤーを招聘し、地元業者との商談の場を設ける取り組みで、今年で3回目となります。一件でも多くの成約を念じつつ、岩沼市の沿岸部の多重防御機能を兼ねた震災メモリアルパーク、「千年希望の丘」に向かい、鈴木副市長に案内頂きました。午後には吉野大臣と一緒に被災者支援に取り組む(一社)みやぎ連携復興センターを訪問し、木村代表理事ほか皆さんから活動内容の説明を受け、意見交換しました。引き続き、8日(木)、9日と福島へ連日出向き、現場の状況を肌で感じてきます。

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