国政報告(第432号)

 東京は目下、梅雨の真っただ中で、今日も会館の窓外は街並が雨に煙っています。先刻、通常国会を7月22日(日)まで32日間延長する議決を本会議で終え、夕刻からの「2020年経済社会構想会議」までの間を利用し、本号を綴っています。小泉代議士とともに党内若手有志の勉強会として進めてきたこの会議も、今日が12回目で、国会改革への提言を主体とした中間とりまとめを予定しています。今国会では、森友学園・加計学園の問題について、財務省の文書改ざんというあってはならない事態が発覚した上、愛媛県の文書など、新たな説明が必要となる局面もあって、政治に対する国民の不信感を招く結果となりました。この間、野党側の長期にわたる審議拒否もあり、平成時代を振り返ろうとスタートした勉強会の議論は、与野党を通じてあるべき国会運営に焦点が絞られていきました。12回にわたる議論の成果として、いささか書生論議めいてはいますが、若手の問題意識をぶつける内容になりそうです。

 最初に触れるべきことですが、18日(月)朝の大阪北部で発生とした地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災され皆様にお見舞いを申し上げ、早期復旧に政府・与党の一員として努めて参ります。東日本大震災を始め、我が国の至る所で、いつどのような自然災害が発生するか予断を許さない状況下、国土の強靭化と備えの充実の必要性を痛感します。

 さて、先週末の16日(土)は党高岡市戸出支部総会17日(日)は南砺市吉江地区後援会の総会に出席したほか、党県連の川島青年局長他地方議員の皆さんと高岡駅前で拉致問題の解決を求める全国一斉街頭演説を行いました。先週12日(火)の米朝首脳会談の後、昨19日(火)は中朝での3度目の首脳会談が持たれるなど、情勢は依然として激しく動いています。注意深く、また我が国外交の基本線を揺るがすことなく対応していく事が肝要と考えます。

 延長後の国会ですが、衆議院では19日にIR法案と健康増進法案(受動喫煙抑止法案)を可決しており、私の所属の総務委員会でのNHK決算の承認案件のほかは、内閣、厚生労働の2委員会に法案が若干残るのみとなっています。このため、今後は参議院での審議が焦点となりますが、審議が進んでいるTPP関連法案と働き方改革法案は早期の成立が期待され、その後は、IR法案と健康増進法案に注力することになります。最後は来年夏の参議院通常選挙に向けた定数改正法案の成立を目指す展開と思われ、他党の理解を少しでも深めることができれば、と思います。また、私が関わっている議員立法では、北方領土法と公職選挙法(郵便投票の対象拡大)の改正案2件が残っています。これらの案件に取り組みながら、余裕があれば平日の地元日程もこなしつつ、新たな会期末のゴールまで頑張って進んでいきます。

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