国政報告(第474号)

 桜から新緑へと富山の春も移り行く先週末、高岡市伏木地区にて久しぶりに3つの行事に参加しました。20日(土)朝、氣多神社の春季例祭に参列し、市立伏木小学校にて地元の偉人、藤井能三を偲ぶ「能三祭」にて献花・挨拶しました。明治維新の激動期に伏木の廻船問屋の若き当主として、県下最初の小学校、測候所、灯台の建設に尽力し、北前船から近代船へと移り変わる伏木港を支え、対岸交易による発展を期して開港を主張・実現させました。今年は伏木港開港120周年に当たり、改めて地域をリードした先人の事績の重みと、これを讃える行事を絶える事なく継承している小学校の児童と教職員・関係者の皆さんの「地域力」を痛感しました。

 翌21日(日)は、党高岡市連合支部総会の中座をお許し頂き、再び伏木で大伴家持卿献花祭に出席しました。家持卿は、新元号「令和」の出典となった太宰府での梅花の宴を主催した大伴旅人の子で、万葉集編集にも深く関わったとされています。越中国司としてこの地に赴任し、多くの歌を残した卿を偲び、有志の方々が大伴神社を創建され、春秋の祭礼を始めて30年余です。「継続は力なり」と言いますが、我が国の元号が初めて国書から採られ、県の高志の国文学館も高岡市の万葉歴史館も来館者が増えるなど、地道な取り組みが花開いた春になりました。

 22日(月)朝、新幹線で上京し、復興庁・議員会館・国会院内を行き来する毎日も、平成最終週を迎えました。通常国会も残り2か月となり、23日(火)、25日(木)と衆院本会議にて内閣提出議案の採決、参院送付が進んでいます。しかし、21日に投開票された衆院大阪12区と沖縄3区の補欠選挙では、我が党候補者がいずれも当選できず、最近の閣僚の辞任とともに、7月の参院選に向けて政府・与党の一層の精進が求められるものと思います。

 24日(水)、私が副大臣として議長を務める「復興五輪連絡調整会議」の第3回に合わせ、福島県に一日出張しました。県庁にて内堀知事、鈴木・井出副知事にご挨拶の後、福島大学を訪問し、復興推進委員である中田副学長から食農学類の新規設置や子どものメンタルヘルス支援事業推進室の取り組みについて説明頂きました。次いで川俣町に出向き、佐藤町長に同行頂いて、山木屋地区で農地管理・飼料作物耕作など農業再生に取り組む「ヒュッテファーム」の皆さんに現状を伺いました。また、「ふくしま森林再生事業」の現場で県農林水産部から間伐など事業の説明を受けました。復興五輪については、「復興の火」の展示やJヴィレッジからの聖火リレーの出発など、具体化が進んでいます。岩手・宮城・福島三県の取り組みも1年前イベントやホストタウンなど盛り上りが感じられ、私ども復興庁も応援していきます。御代替わりに伴う十連休もあり、次号は一週間休んで5月9日(木)頃でお願いします。

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