国政報告(第479号)

 6月に入り、梅雨入り間近の空模様の下、通常国会は内閣提出案件の審議をほぼ終え、26日(水)の会期末に向けた道行きがメディアで取り沙汰されています。ともかく職務遂行あるのみです。

 先週末は富山に5月31日(金)の一泊だけで1日(土)午後には新幹線で大宮経由郡山から福島県に入り、2日(日)朝、浜通りの楢葉町のJヴィレッジで「第14回福島12市町村将来像に関する有識者検討会」に出席しました。この会議は、東京電力福島第一原発の事故で避難を余儀なくされた自治体を対象に、現況を把握しつつ将来像を描き、ロードマップに落とし込んでいくものです。渡辺大臣、浜田副大臣、内堀福島県知事、各市町村長も出席の下、座長の大西隆先生の進行で進められました。目標年次としてきた2020年を来年に控え、直近の大熊町の一部避難解除まで、一歩一歩進んできた各自治体の復興の現状と課題を踏まえ、今後の課題について意見交換しました。一番印象に残ったのは、住民の帰還が進んではいるものの、今後地域や産業を担っていく人材を域外にも求め、移住も含めて地域づくりを進めなければ、とのご意見でした。

 午後からは富岡町に開設された東京電力の廃炉資料館を見学し、事故当時の深い反省と今後への戒め、廃炉完遂への決意を感じ取りました。帰路は富岡駅から常磐線を使い、いわき駅から特急で帰京し、来春の富岡・浪江間の前線復旧に想いを馳せました。

 翌3日(月)は空路北海道(札幌)へ日帰り出張しました。2年ぶりに昔住んだ北の大地を訪れ、北海道NPOサポートセンターのお世話で、道内に福島県内から避難されている4人の方から経緯や今の想いを伺いました。改めてお一人お一人に、家族構成など特有の事情があり、生活の手立てを如何に確保するか、人間関係をどのように構築するか、故郷との関りをどうするか、ご苦労があり、悩ましい選択があり、深い思いがあることを身に染みて感じました。私なりに貴重なお話を受け止め、福島に帰還される方、避難した土地に住み続けていく方、それぞれに対応して必要な支援をしていく事が大切だと考えています。6月の北海道は、カラッとさわやかではあるものの今年は気温が高く、東京と変わらない体感でした。

 4日(火)は県のアンテナショップ「日本橋とやま館」の3周年のレセプションに出席、5日(水)朝は石井知事、中川県議会議長から新年度予算に向けての重点事項の説明を受けました。明日6日(木)は朝に富山県が事務局を務める「日本海沿岸地帯振興連盟総会」、夕刻は東京富山県人会連合会懇親のつどいに出席予定です。珍しく地元絡みの日程が続く今週ですが、「令和」と朝乃山関の優勝に沸く富山県の来年度予算に向けた取り組みなどしっかり応援していきます。

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