国政報告(第565号)

 先週半ばに寒波が襲来し、富山でも50cm近くの積雪となりましたが、その後の4月並みの暖気で急速に融けました。心配された除雪も事なきを得たようです。2月最終週に入り、予算委員会も佳境を迎えた22日(月)、総務省の「国家公務員倫理規程に違反する疑いのある会食関係資料について」が委員会に提出され、合計13人の会食の事実が明らかになりました。関係者の処分も早急に行うとされており、総務省において事実糾明から再発防止へ、適切な措置を速やかに取るよう望むものです。

 一方、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会では、18日(木)、森前会長の後任に橋本聖子五輪担当相が就任することで選考が決着し、橋本大臣の後任には丸川珠代元五輪相が任命されました。新たな体制で、コロナウイルスに対応した大会開催を目指して行く事になります。コロナウイルスについては、新規感染者数がさらに減少し、東京都では22日には178人と、3か月ぶりに百人台に戻り、重症者数も6人減って76人となっています。関西圏、中部圏では緊急事態宣言解除も視野に入ってきたようです。17日(水)には医療従事者からワクチン接種も始まり、富山県でも高岡ふしき病院と魚津市の富山労災病院でスタートしました。ファイザー社製のワクチンは、欧州から順次輸入されるため、今後の供給量に不確実性があること、また、予想以上に医療従事者の接種希望があることから、4月1日(木)以降の高齢者への接種の計画は練り直すことになりました。党も、現場を預かる市町村に、ワクチンに係る情報が適時適切に伝えられるよう、政府に申し入れています。

 17日に「与党北陸新幹線敦賀・新大阪間整備委員会」の初会合があり、富山県からは田畑議員と私がメンバーで参加しました。開業が一年遅れる金沢・敦賀間は、工事の進捗状況を鉄道運輸機構、国土交通省、地元において逐次共有する仕組みが作られています。敦賀駅部、加賀トンネルの補強、ともに現状では工程に問題ないとの報告でした。令和5年度当初にも着工が望まれる敦賀・新大阪間は、環境影響評価作業の進捗がカギとなっています。沿線地域で理解がまだ不十分な所も残っており、委員会では、関西の整備気運をさらに高める必要性も指摘されました。まずは敦賀開業に遅れが生じないよう、引き続き、工程をしっかり把握していきます。

 18日、19日(金)と、予算委員会や本会議の間を縫って、総務委員会が開かれ、予算関連の地方税法案、地方交付税法案の審議が進められました。質疑の大半が目下の焦点である総務省の会食問題に集中したのは、やむを得ないとは言え、残念でした。週末の地元行事は、20日(土)茶道裏千家淡交会高岡支部の総会のみで、コロナ対策を踏まえ、冒頭に挨拶させて頂いて退席しました。緊急事態の終息を願い、感染防止と活動の両立に心掛けていきます。

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