国政報告(第643号)

 昨27日(火)、安倍元総理の国葬儀が武道館で催され、参列しました。インドのモディ首相、米国のハリス副大統領など各国首脳始め4300人が出席しました。岸田葬儀委員長(総理)、衆参議長、最高裁判所長官の弔辞に続き、友人代表で菅前総理が、再度の総理就任に向けて銀座の焼鳥屋で3時間かけて口説いたことなど、心を打つエピソードを披露されました。故人が最後に議員会館の執務室で読んでいた書物が岡義武著「山県有朋」(岩波新書)で、伊藤博文の逝去に接して詠んだ和歌にマーカーが残されていたとの事。その歌、「かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の世をいかにせむ」を弔辞の締めに二度詠まれ、菅先生が安倍先生を想う真情が胸に迫る思いでした。故人が昭和時代の日本政治史上の名著とされる書物に親しまれ、同じ長州(山口県)の先人に想いを馳せておられた事に、我が国の政治の連綿と続く伝統を感じました。

 国葬については、世論が割れ、厳しい意見もあった事は承知しています。政府として決定を下す過程で、国会等への打診、説明など手続きをより丁寧に進めるべきでした。昨日は、一般の皆さんの献花が多数あるなど、多くの国民が故人を偲ぶ強い思いを持っておられただけに、より静穏な形で葬儀が営めれば良かったと思います。

 先週からの動きですが、20日(火)に南砺市議会自民クラブの皆さんが上京され、稲田朋美先生の講話や、政府の観光・デジタル関係の施策の研修に臨まれました。コロナウイルスの影響で、研修会は3年ぶりでしたが、対面でキメ細かく情報交換できる良さを感じる企画でした。10月3日(月)召集予定の臨時国会に向け、党選挙制度調査会では、内閣提出予定の3法案の党内手続きの段取りを詰めています。逢沢会長、岩屋会長代理の下、私も事務局長留任を仰せつかり、論点整理、日程確認など進めています。法案の内容は、①来年度の統一地方選の選挙期日を設定する法案、②最高裁判決を受けて、最高裁の裁判官の海外での国民審査を可能にする法案、③衆議院議員の選挙区を改正(10増10減)する法案、です。

 週末の23日(金)、生憎の雨模様でしたが、小矢部市での献穀田抜穂祭に出席の後、高岡市福岡地区のつくりもん祭り金屋地区のミラレ金屋町御旅屋セリオでのクラフトコンペと、催事に顔を出しました。いずれも、コロナウイルスの感染対策を施しながら、お互いに交流したいという住民の想いを汲み取っての開催で、主催者のご尽力に感謝です。25日(日)には、私の政治活動を支えて頂いている慶友会の総会にて国政報告をしました。現下の円安・物価高を乗り越え、家計と企業のいずれもが収入・支出を増やす経済の好循環の実現に向け、DX、GX、スタートアップなど、成長戦略を、地方も含めて力強く進めるべきと話しました。党政調の社会的事業推進特別委員長(留任)として努力します。

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