国政報告(第674号)

 ゴールデンウィークの終盤の5日(金)、自宅で携帯電話の地震通報音が鳴り、程なくいつもより大きな揺れを感じました。石川県珠洲市で震度6強、私の住む高岡市でも震度4を記録した地震でした。夜10時前にも震度3の余震を感じました。被災された能登地域の皆様にお見舞い申し上げるとともに、今後も警戒が必要との事で、お互いに心したいです。6日(土)夕刻から雨が降り出し、気温がぐっと下がった中、8日(月)の朝の上京となりました。

 今年の連休は、8日からのコロナウイルスの5類移行を目前に、各地の祭礼も概ね元の姿で催行されるなど、社会経済活動の回復が進んでいる印象です。砺波市のチューリップフェアが35万人を超える入込みとなり、連休中の北陸新幹線の利用もコロナ前の水準に近づいたそうです。この間、私も1日(月)高岡御車山の勢揃い式、5日(金)の城端曳山の庵唄の所望と、楽しませて頂きました。

 一方、岸田総理はアフリカ4か国訪問の後、7日(日)から韓国を訪問され、4月の尹大統領訪日に続き、12年ぶりにシャトル外交が復活しました。東日本大震災からの復興に関連して、東京電力福島第一原発から出るトリチウム主体の処理水の海洋放出につき、韓国からの視察団を23日(火)に受け入れることで合意されました。この問題については、国際原子力機関(IAEA)のレビューで科学的な安全性が確認されつつありますが、視察を通じて韓国側の理解が進むことはより好ましいと思います。さらに、12日(金)からはG7教育大臣会合が富山市・金沢市で予定され、翌週には広島サミットが開催されるなど、我が国外交の展開が期待されます。

 通常国会は、予算案に続いて重要法案の審議も進み、民間における脱炭素成長型経済を目指した技術開発・設備投資の取り組みをGX債で応援するGX法、マイナンバーカードと健康保険証を一体化させるマイナンバー法改正法に続き、難民申請の取り扱いなど出入国管理を適正化する出入国管理法改正法も本日(9日(火))の衆院本会議で可決され、参院に送付されました。ここからは、参院の審議が焦点で、外交日程も立て込む中、内閣提出法案を確実に仕上げるよう、野上国対委員長を中心に取り組まれることになります。

 党の政務調査会では、6月に政府が決定する骨太の方針に盛り込むべき事項を念頭に各調査会で提言の取りまとめ作業が進んでいます。私が委員長を務める社会的事業推進特別委員会でも、11日(木)には提言を仕上げ、翌週の政策審議会への報告・承認を目指しています。若者世代でも挑戦する方が増えている起業(スタートアップ)を官側から如何に支援するか、昨年に引き続き、2度目の提言となります。8日からは衆議院本会議の密を避ける交互の出席調整も終了し、本会議前の代議士会(議員総会)も3年ぶりに再開されました。新たな気持ちで残り会期に臨んでいきます。

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