国政報告(第707号)

 新年早々、元旦(月)の能登地方を震源とする大地震が発生し、対応に追われる予想外のスタートとなりました。お亡くなりになられた方々に謹んでご冥福をお祈りし、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧に持ち場で努力致します。

 当日は、朝、恒例の高岡市伏木地区賀詞交歓会に出席し、穏やかな空模様の下、新幹線で上京していた所、高崎駅を過ぎたところで列車が急停止しました。地震発生を知らせる携帯電話のアラームが車内で鳴り響き、能登地方を震源とする強い地震が発生したことがわかりました。1時間後に列車は熊谷駅まで進み、そこでアドバイスに従って在来線に乗り換えて東京に入りました。3日(水)朝、予定を早めて高岡に戻り、4日(木)、5日(金)と選挙区内の役場や団体など、お見舞いを兼ねて訪問しました。

 富山県内では津波の遡上による被害は少なくて済みましたが、能登では輪島市・珠洲市など陸地で被災した箇所もあるようです。火災については、輪島市中心部が甚大な被害となりました。強い揺れによる家屋の倒壊、損壊については県内で千軒程度に上っています。発災直後は、電気・水などライフラインの確保が課題となりましたが、停電は早期に復旧し、水道は高岡市伏木地区が5日朝に復旧し、氷見市で4250戸、小矢部市で28戸(9日(火)朝)残っている現状です。避難者は80人程度にまで落ち着きました。この間、国が発災直後から岸田総理が陣頭指揮を執り、県・市町村も首長を中心に頑張って頂き、県内は片付けから修理・復旧へと状況が進んでいる印象です。9日には被災者生活再建支援法も氷見市に適用され、家屋の復旧により手厚い支援がなされることとなりました。

 一方、能登地方は道路が寸断され、多数の孤立地区が生じたことから、被災情報そのものの把握が難しい状況が続いています。残念ながらお亡くなりになった方が今朝(10日(水))203人に達し、なお安否不明者が68人おられるなど、発災10日目にして深刻な現状です。まずは道路を通れるようにして孤立箇所を減らしていかなければなりませんが、半島の先端という地理的特性、背骨である能越自動車道の被災など悪条件が重なっています。

 政府は、災害救助法の適用、6千人超の自衛隊員派遣、支援物資のプッシュ型送付、被災者生活再建支援法の適用、激甚災害の指定、特別交付税の繰り上げ交付、税務手続きの繰り延べなど、積極的に物的、財政的、制度的支援を総合的に進めています。党も2日(火)に茂木幹事長を本部長とする対策本部を設置し、政府への働きかけを強めています。私も、第三選挙区を中心に、富山県内からの要望事を国に届けるとともに、能登地方の復旧加速化に持ち場で務めていきます。年末から続く政治資金問題、また、通常国会の召集見通し等、具体的な動きは次号で報告します。

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