国政報告(第724号)

 今年の連休は晴天が続き、昨年の今頃はまだコロナウイルスによる行動規制があったとは思えない程、人々の生活が元に戻った感があります。しかし、元旦の能登半島地震により避難を余儀なくされている方もあり、復旧・復興の促進が望まれます。

 この間、4月28日(日)に砺波市にて富山県山・鉾・屋台・行燈祭交流会議総会、29日(月)に高岡市にて伏木赤十字奉仕団総会、30日(火)に党南砺市連総会に出席しました。また、5月1日(水)に高岡御車山祭、5日(日)に城端曳山祭に出向き、絢爛豪華な山車を観覧し、城端では情緒溢れる庵唄を拝聴させて頂きました。4日(土)には地震で延期して開催された高岡市二十歳の集いに地元の高陵中学校校区の会場で出席、お祝いの挨拶を述べました。

 国政では、2日(木)は党東日本大震災復興加速化本部事務局長として、常磐線を使って福島県双葉町、大熊町を訪問しました。昨年から帰還困難区域とされていた区域に、特定復興再生拠点区域に加えて特定帰還居住区域が設定され、帰還を希望される住民の方には宅地や周囲の生活圏を除染、家屋解体など整備し、避難指示を解除していく事になりました。両町で先行して始まっている事業現場を見学し、併せて伊澤双葉町長、吉田大熊町長と面談し、現状を伺いました。両町ともいったんは全町避難する事態になり発災から十年以上を経て、ようやく徐々にですが、住民の帰還、そして町外からの移住の動きが出てきました。営農の再開、新たな産業の誘致、商業・医療・福祉など生活環境の整備が進み、昨年には大熊町で認定こども園と義務教育学校を一体化した「学び舎ゆめの森」が開設されました。校長に、県立ふたば未来学園の副校長を務めていた南郷さんが就任されたこともあり、今回訪問して施設を見学しました。0歳から15歳までを手厚く育む施設は町内外から注目され、移住の促進にも寄与しているそうです。双葉町でも個性的な学校の開設に向けて検討が進んでいるそうです。復興の新たな段階に入ったとも言える両町の現下の悩みは、住居の確保です。足元の建築単価の高騰で、住民の戸建て住宅、民間業者の集合住宅とも建設費が上昇し、二の足を踏む状況で、何らかの公的支援が必要となっています。それぞれ、町独自の補助制度を始めていますが、更なる支援を要望されました。定住・移住による地域再生のため、党本部でも必要な施策を検討、提言していきたいです。

 前号で触れた、私の党政調での活動ですが、上記の東日本大震災からの復興施策のほか、文化行政全般にわたる政策提言、城端線・氷見線はじめ地方鉄道の再構築の推進、地域の社会課題を解決する民間企業・団体の支援策、郵政3事業の持続可能な執行体制、当面の財政運営のあり方など、新年度予算に向けて政策を議論、まとめていきます。通常国会もあと1か月半、国対の任務遂行、頑張ります。

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