国政報告(第274号)

 先週末の富山は桜がほぼ満開となり、週明けの東京ははや見頃を過ぎたところで、思いもよらぬ寒波でわずかですが、都心でも四月の雪となりました。この間、3日(金)から富山県議会選挙が始まり、選挙戦となった射水・氷見・高岡3選挙区の党公認候補9名の方々の個人演説会に1か所ずつ出てきました。全国的にも無投票が多く、有権者の皆さんの関心を高めるが課題となっており、各陣営ともに地域に如何に浸透させていくか、悩みながらの戦いです。今週末の12日(日)には全員当選となるよう念じながらの報告です。

 選挙応援のほか、週末は高岡・射水地区寿野球リーグの開会式射水神社が伊勢神宮から頂いた鳥居の奉曳式勝興寺まちづくり協議会総会高岡商工会議所青年部総会理容組合高岡支部総会と、ご挨拶させて頂きました。新年度に入り、様々な活動が想いも新たに前進しており、それぞれに地域の皆さんが積極的に関わっておられる姿に元気づけられて、6日(月)に上京してきました。

 今週の衆議院は7日(火)に本会議があり、福島復興特別措置法改正案ほか3本を可決、参議院に送りました。その後、各委員会で法案の審議が進み、次回の本会議は14日(火)となります。参議院では新年度予算案の審議が大詰めとなり、与党側は9日(木)の成立を目指しています。その後は各省庁において速やかに執行に入るので、県内での国の事業の進捗状況も次回には報告できそうです。

 この間、毎朝9時10分からの国会対策委員会正副委員長会議に出席して国会全体の流れを把握しつつ、政務調査会の会合で関心のあるものに出たり、各省庁からのレクチャーをお願いしたりしています。8日(水)に中国の国会に当たる全国人民代表大会のメンバーが日中議会交流のため来日され、衆議院議員運営委員会理事・オブザーバーとの間で9日(木)、10日(金)と会議が開催されます。私も議運の一員として参加するため、週末まで東京に残っている訳です。日中議会交流は毎年交互に相手国を訪問しあう事とされていますが、最近の日中関係の緊張を背景に2年余り途絶えていたものが復活した所です。議員交流は政府の公式見解をぶつけ合う場ではなく、お互いの見識の下に意見交換を通じて相互理解を深めるものであり、政府間の交渉が停滞しがちな現状であるだけに、関係を解きほぐす役割が期待されているものと思います。もとより、国益を損なうような主張をする訳ではありませんが、政治面のみならず、経済、文化など幅広い交流の視点から率直な意見交換となり、議員間の関係が強化されれば、との思いで臨みます。

 さて、国政全般では、先週末の菅官房長官の沖縄訪問、翁長知事との会談は、普天間基地の機能の辺野古への移転について、双方の主張が平行線ではあったものの、対話のスタート台には立てたと評価しています。3月末に先行返還された西普天間地区の有効な活用については、私も島尻安伊子座長の下、ワーキングの事務局長を務めた縁もあり、来週末の沖縄現地の訪問を含め、今後とも持ち場で努力し、少しでも国・県の意思疎通のお役に立てれば、と思います。

 このほか、日本郵政グループの秋の上場をにらんだ中期経営計画の策定、地球温暖化対策として我が国の二酸化炭素排出量の削減目標の再設定、2020年に向けた新たな中期財政目標の設定など、課題は目白押しですが、厚みのある議論の上に「決めるときは決める」との意気込みで努力していきます。

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